新潟工 快勝発進!1年生フランカー稲村躍動2Tデビュー

[ 2018年12月28日 10:20 ]

第98回全国高校ラグビー第1日・1回戦   新潟工38-7大津緑洋 ( 2018年12月27日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<新潟工・大津緑洋> 前半19分、新潟工・稲村が大津緑洋・梶田(右)を振り切り、中央にトライを決める    (撮影・成瀬 徹)     
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 新潟工が大津緑洋(山口)相手に合計6トライ(4ゴール)を奪い38―7で快勝し初戦突破した。前半13分にフッカー平原史也(3年)の先制トライで均衡を破ると、花園デビューした1年生フランカー稲村心が2トライと躍動した。30日の2回戦では茗渓学園(茨城)と対戦する。

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 快勝発進に樋口猛監督は「プラン通りにできた」。まずは満足そうに振り返った後「(開始直後の)せめぎ合いをよく我慢してくれた」とフィフティーンを称えた。

 立ち上がりは一進一退のジリジリした時間となったが、前半13分に得意のモールで押し込んでフッカー平原が初トライ。均衡を破ると、1年生フランカー稲村が続いた。

 前半19分、ハーフウエーライン中央のラックから3人がつないだボールを抱えてインゴール中央へ飛び込んだ。敵陣10メートルからBK陣がつないで築いた後半3分の好機には、ラックから持ち出して左中間へ、相手を突き放すトライを奪った。

 花園デビュー戦で2トライをマークした稲村は「最初は緊張したが、先輩から声をかけられ、自分がミスしても助けてくれて、徐々にほぐれた。(2トライとも)フォローしていただけ。うれしかったです」と表情を緩めた。

 1年生ながら1メートル85、84キロの巨漢。もともとロックだったが、フランカーとして大舞台を踏んだ。樋口監督は「凄いですね。期待以上です」と目を細めて「おとなしそうな顔をして飄々(ひょうひょう)とやるんですよ」と報道陣を笑わせた。

 2回戦の相手・茗渓学園は優勝経験もある難敵だ。No・8松田大空主将(3年)は「バックスが広く、強く、速い」と印象を話す。対抗するにはディフェンスの踏ん張りが不可欠となる。

 樋口監督はこの試合で後半にトライを許した点に触れ「疲れると頭が真っ白になる。ディフェンスの修正が必要。次(2回戦)へのポイントが見つかったのは良かった」と話した。中2日の準備期間を有効に使う方針だ。

 稲村も「まだまだ先輩たちとプレーができる。相手は展開力があるが、自分たちの得意な形で勝負したい」と意気込んだ。(矢崎 弘一)

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2018年12月28日のニュース