古豪・新田80点圧勝! 荒々しく復活の雄たけび

[ 2018年12月28日 10:23 ]

第98回全国高校ラグビー第1日・1回戦   新田80-19山形中央 ( 2018年12月27日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<新田・山形中央>前半、先制トライする新田・WTB大村恵太(撮影・後藤 正志)
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 新田(愛媛)が荒々しく花園に戻ってきた。自陣からでもキックを使わない。縦、縦でこじ開ける。ミスが響き、山形中央に前半に3トライを許したものの、多少強引でも攻めを貫いた。12トライ80得点は、45回目の出場で最多得点になった。

 「1勝できて、記録にも記憶にも残るのでうれしい」

 2年生主将のSO戒田慶都が創部72年の重みをかみしめた。前年3年生の指名を受け、下級生でチームをまとめてきた。17歳以下日本代表の力も発揮して3トライ。「伝統を復活させたい」と入学した学業も優秀な司令塔が、05年以来13大会ぶり勝利に貢献した。

 日本代表監督を2人輩出し、61、68年度に4強入りした愛媛の雄が10年も花園から遠ざかった。県で1回戦負け。幽霊部員を含めて12人まで落ち込み、廃部寸前になったという。05年で一度退いた亀岡政幸監督(56)が14年に戻り、過去の輝きを取り戻しつつある。「ここからが本当の再建です」。指揮官は前を向く。復活の二文字は、勝利を重ねた先にある。(倉世古 洋平)

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2018年12月28日のニュース