東海大、2季ぶり劇的逆転V ラストプレーで勝ち越しトライ

[ 2018年11月26日 05:30 ]

関東大学ラグビーリーグ戦グループ1部   東海大28―21大東大 ( 2018年11月25日    秩父宮 )

ノーサイド寸前に優勝を決める勝ち越しトライを加藤(左下から2人目)が決め、歓喜する東海大フィフティーン(撮影・久冨木 修)
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 リーグ戦グループ1部最終週の4試合が行われ、東海大が28―21で昨季王者の大東大を破り、6勝1分けの勝ち点26で2年ぶり8度目の優勝を決めた。引き分けなら大東大の優勝だったが、ラストプレーの後半44分にラインアウトのモールからフッカー加藤竜聖(4年)が決勝トライを挙げた。2位の大東大、3位の流通経大が全国大学選手権に出場する。

 21―21で迎えた試合終了間際、東海大は相手ゴール前で得た3度のPKでゴールを狙わず、全てラインアウトを選択。3度目のモールから加藤が右隅へ飛び込んだ。モールは週3回、午前6時10分から1時間半のFW練習で強化してきた最大の武器。「引き分けでは優勝できないと分かっていた。強みであるモールを組めばトライを取れると我慢した」。モールの威力を示すように、今季リーグ戦最多17トライをマークした加藤は胸を張った。

 春はケガ人続出でボロボロ。リーグ戦でも流通経大と引き分けたが、CTBモエアキオラ主将らが復帰し、SO丸山、WTB望月ら1年生もフィットして逆転優勝に貢献した。「ようやく役者がそろいつつある」。初の大学日本一へ、木村監督も手応えを口にした。

 《逃げ切りならず 大東大》後半35分に自慢のスクラムを押し込んで認定トライを奪い同点。逃げ切れば優勝だったが、ラストプレーでトライを許し2連覇が消えた。青柳監督は「最後の最後に自陣で反則を連発してしまった。詰めが甘かった」と振り返り、フッカー平田主将は「スクラムは通用した。大学選手権でもFWが前へ出て、立ってつなぐラグビーで勝っていきたい」と話した。

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2018年11月26日のニュース