貴景勝の初Vに地元芦屋も歓喜!恩師も感動「周囲を喜ばせる気持ち忘れていない」

[ 2018年11月26日 08:15 ]

芦屋神社で千秋楽の中継を見守った仁川学院小の関係者らは、貴景勝の初優勝に歓喜
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 大相撲九州場所で初優勝を果たした小結・貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)に地元の兵庫県芦屋市も沸いた。母校・仁川学院小の教員や卒業生らは、前日に続き25日も芦屋神社でテレビ観戦。優勝決定の瞬間「やったー!」と歓声を上げた。

 貴景勝とよく砂場で相撲を取ったという前川和裕教諭(41)は、前日24日の午後7時過ぎに本人から「明日は喜ばせられるよう頑張ります」とメールをもらった。「本当にやってくれた。カッコ良過ぎますよ」と声を弾ませた。

 貴景勝は小学6年時代の文集に「お客さんに喜ばれる・好かれる相撲をとりたいです」と書いていた。同様の内容が10年後のメールにも書かれており、前川氏は感動。「今になっても周囲を喜ばせる気持ちを忘れていない。それがうれしくて、涙が出そうになった」と語った。

 また、同じ作文には「中学を出たらすぐプロに入り、理想は十七才で十両、十八才で三役、二十才で横綱、優勝は三十五回以上したいです」と、具体的な目標も書かれていた。前川氏は「彼は入門が高校卒業後なのですべて3年遅れだが、今のところ目標通り順調に昇進している」と指摘する。2016年の5月場所で新十両に昇進したのが19歳、三役昇進は今年1月で21歳。「この調子で23歳で横綱になったら本当にすごい」と期待した。

 また、「彼は相撲に専心するためにお酒も絶っている」と明かし、「彼はいろんな苦労や努力をしてきた。ようやくそれが報われ、よかったなあと思う」としみじみ。だが、彼の相撲道はまだ序盤戦だ。「文集にも35回以上の優勝、と書いていた。この光景や喜びが珍しくなくなるんじゃないかな」と、明るい未来を見据えた。 

 会場には、小学時代に同級生だった芦屋市内の大学4年生・植田珠央さん(22)も駆けつけ、優勝に跳び上がって喜んだ。貴景勝について、「クラスではわんぱくでよく先生に怒られてもいたけど、女子にはすごく優しかった」と回想。「友達が優勝しているのが不思議な感じ。勇気をもらえたし、誇りに思います」と、感激していた。

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2018年11月26日のニュース