稀勢の里に「激励」決議 横審委員長の一問一答「かなり厳しい見方をしなければいけない」

[ 2018年11月26日 13:20 ]

横綱審議委員会後に会見する北村委員長(左)と芝田山理事(撮影・中村 達也)
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 横綱審議委員会(横審)は26日、成績不振の横綱・稀勢の里に「激励」を決議した。北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)と報道陣とのやりとりは次通り。

 ――委員長の個人的な意見は。

 「このまとまった文章(激励の説明文)通りです。これだけ不成績が続き、しかも先場所ちょっと回復できたかに見えて、今場所大変期待していたんですけど、こういう結果についてはかなり厳しい見方をしなければいけない。ただ、横綱がどういうふうに自分で身を処すか、ということは自身の決意、自身の自覚が一番大事であって、周りの方からとやかく言うよりは、自分できちっと考えていってほしい。それが“もう1度チャンスを”ということですので。そのチャンスを生かされればいいと、そういうふうに注目している」

 ――次の場所、ということか。

 「来場所どうするということを考えている」

 ――初場所の出場を期待するということか。

 「そうです」。

 ――勝ち星などの目安は。

 「それは特に考えていません。再起というか、そういうのがうかがえる成績であってほしい」

 ――全治一カ月というのは考慮するのか。

 「ケガというのは私たちにはよく分かりません。どの程度のケガで、どうだったのかというのは、ご本人しか分からないので。協会がどれくらい把握しているかは知りませんけど。長い間、ケガと取り組んできているわけですから。まだ治りません、ということなのか、どうなのか。そのへんは、はっきりしない」

 ――白鵬や鶴竜も休場したが、議論には。

 「ちょっとありました。横綱全員が休んだこと。このことについて考えるか、という意見がありました。ちょっと言い過ぎかしれないけれども、世代交代が近付いているなと。若手が伸びてきているし、そういう感想が何人かの方から述べられています」

 ――稀勢の里がどうしても初場所に間に合わなければ、どうするか。

 「難しいです。ケゲがどういうことか、一つ、きっちり掴めていないし。私の気持ち、個人的な気持ちでは出てきてほしいと思っています」

 ――それでも出ない場合、もっと重い決議だったり、引退勧告だったりはあるのか。

 「考えなければならないかもしれません。それはそのときになって、どういう状況でそうなったかもあるし、委員のみなさんが、どう受け止めるかによるし。こうなれば、こうなるというふうに決まった話ではない」

 ――決議は9人全員が賛同したのか。

 「そうです」

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2018年11月26日のニュース