白鵬 11度目全勝優勝「バカ賢い奥さんに感謝したい」

[ 2015年1月26日 05:30 ]

<初場所 千秋楽>優勝した白鵬(右)は支度部屋で紗代子夫人と笑顔をかわす

大相撲初場所千秋楽

(1月25日 両国国技館)
 単独史上最多となる33度目の優勝を決めていた白鵬は、鶴竜との横綱対決を寄り切りで制し13年夏場所以来の15戦全勝を果たした。11度目の全勝優勝で、自身の持つ最多記録を1つ更新。一昨年1月に死去した「昭和の大横綱」大鵬の32度を上回る偉業を成し遂げた白鵬は、3人の子供の子育てをしつつ常に自らを支えてくれた妻への感謝の思いを口にした。
【取組結果】

 新記録を打ち立てた白鵬には何よりも伝えたいことがあった。全勝で優勝33回に花を添えて迎えた表彰式の場内インタビュー。「バカかと言われるかもしれませんが、強い男の裏には賢い女性がいる。横綱に上がった時に賢い奥さんが“精神一到”を考えてくれた。バカ賢い奥さんに感謝したい」。07年夏場所後の横綱昇進伝達式の口上で述べた「精神一到」の言葉を、紗代子夫人(30)が選び抜いた秘話を、満員御礼の館内で披露した。

 夫のインタビューを東の花道で耳を凝らして聞いていた紗代子夫人だったが、声援にかき消されて「聞こえなかった」という。しかし、その感謝の言葉を伝え聞いた瞬間、目を潤ませて「聞いたら良かったな」と少し後悔。8年前に「精神一到」を選んだ理由については「精神に集中して一つの道を考えて努力すれば、必ず夢がかなうから」と力説した。

 家族の食卓には故郷の味を忘れないようにと、夫人が勉強したモンゴル料理がいつもあった。子育てもほとんど任せきり。常に相撲に集中できる環境をつくってくれた妻のおかげで白鵬は横綱になってから本場所と地方巡業で一日も休場がなかった。鶴竜が相手となった千秋楽の取組でも、長年の稽古で培った基本に忠実な内容で勝利。右四つで動きが停滞したが、最後は頭をつけて前に出て冷静に寄り切った。まさに口上で述べた通りの言葉を夫婦二人三脚で体現し「大鵬親方に真の恩返しができた」と振り返る瞬間を迎えた。

 13日目で優勝を決めた直後には「目標がなくて引退なのかな、とかいろいろ考えた」との衝撃的な言葉も飛び出した。だが、やはり白鵬には相撲を続ける理由がある。「大鵬親方を数字的には超えたかもしれませんが、精神的にはまだまだなので頑張っていきたい」。視線はしっかり先を見据えていた。

 ▼北の湖理事長(元横綱) 白鵬の全勝は重みが違う。これで優勝33回という記録に箔(はく)が付く。今後も優勝争いがどうなるかは白鵬次第。他の横綱2人は奮起しなければいけないし、大関陣はまず大関としての成績を残すことだ。

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