谷原2位に浮上 3連続バーディーに観衆も「バッチリ」

[ 2014年1月12日 05:30 ]

海沿いの16番パー3で逆光に向かってティーショットを放つ谷原秀人

USPGAツアー ソニー・オープン第2日

(1月10日 米ハワイ州ホノルル ワイアラエCC=7060ヤード、パー70)
 5位で出た谷原秀人(35=フリー)が6バーディー、1ボギーの5アンダー、65をマークし通算9アンダーの131で2位に浮上した。石川遼(22=CASIO)は2日連続でティーショットの精度を欠いて70と伸ばせず、通算3オーバーの118位で予選落ち。ブライアン・スチュアード(31=米国)が2日間連続の65で回り、通算10アンダーで首位に立った。

 崩れる気配は全くない。抜群の安定感でプレーした谷原が優勝圏内に足を踏み入れた。「パターが非常に良かった。ショットはボチボチだけどパターに助けられている」。昨季の日本ツアーは平均パット数1・734で1位。パターの名手は癖のあるハワイのグリーンにも惑わされなかった。

 米ツアーにはスコアにおけるパットの貢献度を表した「ストロークス・ゲインド」というパットの偏差値を示すものがある。2日間を終えて全体1位に君臨。7番は9メートル、8番は7メートル、2オンに成功した9番パー5は左へ曲がる12メートルのパットを30センチに寄せ3連続バーディー。7アンダーで折り返した後半の14番で3メートルを沈め8アンダーに伸ばすと、米国人ギャラリーから「タニハラさん、バッチリ」と声が飛んだ。

 04年の予選会を通過して05年は米ツアーに参戦。結果を残せずシーズン終了を待たず帰国しており「苦しい思いしかない」。今大会優勝なら米ツアーに雪辱できる機会が巡ってくる。当時は練習しかすることがなく退屈だったが「お酒を飲むから(米ツアーも)楽しいと思う」と復活も夢見る。9年前に描いた物語の続きが再び始まろうとしている。

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2014年1月12日のニュース