激震続く女子柔道!田辺監督代行ら辞任、コーチ1人に

[ 2013年3月4日 06:00 ]

1日に欧州遠征から帰国した田辺監督代行ら日本女子代表陣

 15選手による暴力行為などの告発に揺れる柔道女子で、新たに3人の全日本コーチが辞任することが3日、明らかになった。ロンドン五輪でも指導を担った田辺勝(40)、貝山仁美(35)、薪谷翠(32)の3氏で、今週中にも全日本柔道連盟(全柔連)サイドに辞表を提出する。3氏に近い関係者によると、辞任の理由は全柔連と15選手の両方に対する不信感という。これで現場を指揮する6人の指導者のうち5人が姿を消す異常事態となった。

 揺れる柔道界に、新たなショックが走った。園田隆二監督の辞任後は監督代行に就任していた田辺氏に加え、女性コーチ2人も辞任の意向を固めた。これで現場の指導者はロンドン後に就任した渡辺一貴コーチ一人。今後の強化計画の遂行はおろか、世界選手権(8月27日開幕、リオデジャネイロ)代表選考すらままならない状態に陥った。

 3人のコーチに近い関係者によると、辞意を固めたのは世界選手権の選考材料となる冬季欧州遠征から帰国した今月1日以降。周囲には「一区切りついた」とし、斉藤仁強化委員長に辞任届を提出する方向で調整しているという。その根底にあるのは全柔連と、告発文を提出した15選手に対する不信感だった。

 告発文を受けて全柔連が行った調査では、暴力行為が認定されたのは園田前監督と徳野和彦前コーチのみ。しかし、全柔連は他の3氏も文書による戒告処分とした。これに対し「具体的調査をせずに拙速に処分した」と話す関係者もおり、3氏の所属先も含めて、全柔連に対する不満を募らせているという。

 さらに、15選手の大半は暴力行為を直接受けておらず、訴えている内容は代表選考方法にまで及ぶとされている。関係者は「何に注意して指導を行えばいいのか分からないのが現状。指導に集中できる状態ではない。全日本としての強化が難しいと判断したのでは」と代弁した。

 これで、25日から都内で予定されている全日本女子合宿の開催はほぼ不可能となった。15選手の告発を受け、8日には全柔連の第三者委員会が今後の提言などをまとめる予定だが、世界選手権の代表候補となるシニア以上の強化指定選手だけで59人いる。強化の停滞は告発した選手以外も多くの不利益を被ることになる。

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