地元・青山ぶっちぎり!小出義雄氏の愛弟子、無心のV

[ 2013年3月4日 06:00 ]

<三浦国際市民マラソン>ハーフマラソン女子の部1位の青山瑠衣

スポニチ主催第31回2013三浦国際市民マラソン

(3月3日 三浦海岸発着)
 地元・三浦市出身の青山がぶっちぎりでゴールに飛び込んだ。2位に4分9秒差をつける1時間16分20秒。「地元の声援の中、走れたのがうれしかった」と頬をゆるめた。出場は9度目で、ハーフは11年に続き2度目のV。知り尽くした高低差約70メートルの起伏の激しいコースに「気持ちで負けちゃうので、何も考えずに走った」と無心で挑んだことが勝因となった。

 ストライドの大きな走りが武器の23歳。指導する佐倉アスリート倶楽部代表の小出義雄氏(73)は青山の天性の素質にほれ込む。「青山は体の割にストライドがあって楽に走る。生まれながらのバネもある」。駅伝シーズン後、6割程度の練習にもかかわらず快走を見せた愛弟子の雄姿に「力がついてきた証拠」と目を細めた。

 強力なチームメートとの競争も成長につながっている。ロンドン五輪5000メートル、1万メートル日本代表の新谷(にいや)仁美をはじめ、昨年の全日本実業団駅伝で初優勝を果たしたユニバーサルエンターテインメントで、日々しのぎを削る。「目標とする先輩と練習しているので、やっぱり刺激になる」と青山。6月の日本選手権(東京)に向け、5000メートルの参加標準記録15分40秒突破にも弾みをつけた。

 将来的にはマラソンを視野に入れており、小出氏も「しっかり練習すれば、マラソンでオリンピックに出る選手になれると、きのうの宿舎で青山にも話した。日本で5本の指に入る選手になる」と太鼓判を押す。青山は「まだ日本で戦うレベルにもないけど、少しずつ頑張って結果を出していきたい」と控えめだが、16年リオデジャネイロ五輪の新生が三浦から誕生するかもしれない。

続きを表示

この記事のフォト

2013年3月4日のニュース