両陛下3年ぶり大相撲観戦 不祥事続き協会が「遠慮」

[ 2010年1月10日 20:20 ]

 天皇、皇后両陛下は10日夕、東京・両国国技館で、大相撲初場所の初日の取組を観戦された。観戦は2007年1月の初場所以来、3年ぶり。

 両陛下は皇太子時代から大相撲を観戦。即位後もほぼ毎年、日本相撲協会からの招待を受け、主に初場所を訪れるのが恒例だったが、宮内庁によると、過去2回は協会から「諸般の事情のため」として招待を辞退する連絡があったという。
 ここ数年、角界では時津風部屋の力士暴行死事件や力士の大麻事件などトラブルが相次いだ。全取組終了後、記者会見した武蔵川理事長は「不祥事もあって協会から遠慮していた。今回来ていただいて感謝の気持ちでいっぱい」と話した。
 両陛下は中入り後の途中から2階の貴賓席へ。以前は中入り後の冒頭から結びの一番まで2時間程度滞在していたが、今回は負担軽減も兼ねて1時間程度に短縮、横綱ら力士の出迎えもなくなり、10番の取組を見た。
 説明役を務めた武蔵川理事長によると、陛下は「久しぶりだね」と話し、身を乗り出して観戦。1分を超える熱戦となった結びの一番には「力が入った相撲で良かった」との感想も。皇后さまからは「お相撲さんは大丈夫ですか」と新型インフルエンザを心配する言葉を掛けられたという。

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2010年1月10日のニュース