最後の猛攻も実らず…東海大、FW戦で散る

[ 2010年1月10日 19:24 ]

決勝戦で帝京大に敗れ、肩を落とす東海大フィフティーン

 【大学選手権・東海大13-14帝京大】逆転への望みを懸けた東海大の猛攻は、インゴールまで届かなかった。

 1点を追う試合終了間際、帝京大が自陣で反則を犯した。風上に立ち、PGを狙う手もあったが、東海大はトライを奪いにいくことを選択した。「自分たちはFW戦を得意にしてきた。FWで(トライを)取り切ろうと思った」と主将の荒木。
 キックで前進。ラインアウトから狙い通り、FW戦に持ち込んだ。だが、押し切れない。フッカー木津は「向こうの守りがうまかった。激しい守備だった」。密集の中、たまらず反則を犯し、力尽きた。
 今季11試合目で喫した初黒星が、初の決勝の舞台だった。もちろん悔しさはある。ただ、左前腕を骨折し、プレートを入れてプレーし続けた荒木は「80分、ずっと試合を楽しむことができた」とすがすがしかった。
 「1点の重みを後輩たちが感じ取ってくれたら、敗戦が意味のあるものになる」と木村監督。頂点までのわずかな差を埋めるため、また東海大の挑戦が始まる。

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2010年1月10日のニュース