両横綱が好スタート！進退懸ける千代大海は完敗

朝青龍が寄り切りで琴奨菊を下す

　大相撲初場所初日（１０日・両国国技館）２場所連続１３度目の優勝を狙う横綱白鵬は小結鶴竜を寄り倒して白星スタート。横綱朝青龍も小結琴奨菊を寄り切り好発進した。

　大関陣は琴欧洲が豊ノ島を寄り切り、日馬富士は栃ノ心を内無双で退けた。元横綱千代の富士（現九重親方）に並ぶ史上１位の幕内通算８０７勝にあと１としている魁皇は、雅山に押し出された。琴光喜は豪栄道の下手投げに屈した。

　関脇に転落し、６敗目を喫した時点での引退を表明している千代大海は稀勢の里に一方的に押し出された。
　この日は天皇、皇后両陛下が観戦された。

　○…稀勢の里（関脇に転落した千代大海に完勝）「自分には関係ないことだから。今年最初の一番をいい相撲で勝てて良かった」
　○…雅山（魁皇の幕内勝利数史上１位を阻止）「負けて記録をつくられたくなかった。いい相撲をとって横綱、大関を邪魔していきたい」
　○…豪栄道（小結から平幕に番付を下げた場所。琴光喜を破り）「とりあえず１年の最初を勝って良かった。（今年の目標は）三役に上がって２けた勝ちたい」
　●…琴光喜（豪栄道の右下手投げに逆転負け）「負けるとしたらあの投げと思っていたから、余計に悔しい。初日を落とすのは痛い」
　○…琴欧洲（豊ノ島を土俵下まで落とす一気の寄り切り）「足、痛そうだったけど、カメラさん大丈夫？　ずっといい相撲をとることだけ考えていく」
　●…鶴竜（白鵬に善戦）「何かが少し足りないから勝てない。もう少し自分から仕掛けないと」