遼くん完敗!「この2日間を忘れない」

[ 2010年1月10日 18:48 ]

2番ホールでボールの行方を見守る石川

男子ゴルフのアジアと欧州の団体対抗戦、ロイヤル・トロフィー最終日は10日、バンコク郊外のアマタ・スプリングCC(パー72)でシングルス8試合を行い、石川遼はペーター・ハンソン(スウェーデン)に5アンド4で敗れ、欧州が3日間通算7勝3分け6敗の8・5―7・5で2大会ぶり3度目の優勝を果たした。石川は2バーディー、1ボギー、1ダブルボギーと精彩を欠き、バーディーを量産したハンソンに完敗、チーム戦を含めた3日間通算で1勝2敗だった。小田孔明はアレキサンデル・ノーレン(スウェーデン)に5アンド3で快勝した。大会は勝ちが1点、引き分けが0・5点、負けが0点で争われ、最終日は3勝2分け3敗で、欧州が第2日までのリードを守りきった。

 ティーショットでは2度の“池ポチャ”、得意のパターもさえなかった。史上最年少賞金王の肩書を引っ提げ、2年連続でこの大会に出場した石川だが、前日のフォアボールに続いて最終日もいいところなく、4ホールを残し完敗。アジアも連覇を逃した。
 「本当にまだまだだと思った。圧倒された」。相手を上回ったのは、ハンソンがボギーをたたいた10番(パー4)のみ。シーズン初戦に向け、昨年末から調整を続けてきただけに、ショックを隠しきれなかった。
 8番(パー3)は池に浮いたグリーンを狙う名物ホールだが「相手より内側につけようとして、プレッシャーがかかった」と右に外して池へ。コースプランとして開幕前に「池には絶対に入れないこと」と話していただけに、悔いを残した。
 2008年の1月10日にプロ転向を宣言。丸2年の間に数々の最年少記録を塗り替えたが、あらためて世界との差を感じた。「心技体すべての部分で課題が見つかった。この2日間を忘れたくない」。3年目を迎えた18歳は、さらに上を見据えた。

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2010年1月10日のニュース