美香　後半失速…１１位で終わる

１番でグリーン脇から第２打を放つ宮里美香

　【全英リコー女子オープン】ルーキーの宮里美香は優勝争いに加わりながらもバックナインで失速した。５位からスタートし、１番パー３では４メートルのパーパットを沈めてピンチを脱出。いい流れに乗って前半は通算１アンダーまでスコアを伸ばし、トップに肉薄した。

　しかし、９番での初ボギーから暗転。１０番パー４ではグリーン手前のバンカーからまさかのホームランでダブルボギー。後半はバーディーを奪えないまま、通算４オーバーの１１位で初めての全英を終えた。
　海外での試合に初出場したのが１４歳の時、プエルトリコでの世界女子アマだった。そこには曽ガニやクリーマーら現在の米ツアーを代表する選手がいた。彼女たちと少しでも早く同じ舞台で戦うために、高校卒業後は日本ツアーではなく、右も左も分からぬ米ツアーに飛び込んだ。
　ルーキーイヤーながらメジャーの舞台でも優勝争いを演じて手応えは残った。「緊張感はなかったけど、バックナインの大事さを痛感しました。４日間楽しんでプレーできたし、また１つ成長できた」と笑顔で振り返った。

　≪マシューがメジャー初優勝≫出産間もない３９歳のマシューがメジャー初優勝を飾った。５月に次女を出産したばかりでトーナメント復帰２戦目。１３番では深いラフからの２打目を６メートルにつけてバーディーを奪うと、１４番では１０メートルのロングパットを沈めて右手を突き上げガッツポーズ。１５番パー５では２オンに成功し、この３連続バーディーで一気に抜け出した。「本当に信じられない。子供たちの面倒を見てくれた両親やキャディーをしてくれた夫、たくさんのサポートがあってこそ勝てた」と喜びに浸った。