藍 初の賞金百万ドル突破!「1打いくらかは考えない」

[ 2009年8月3日 06:03 ]

最終ラウンド、15番でセカンドショットを放つ宮里藍

 【全英女子オープン】終盤で力尽きての3位にも、宮里藍はすがすがしい表情だった。「優勝争いにしっかり絡めて、すぐそこまで優勝が近づいているという感じだった」。前週に米ツアー初優勝を果たし、次の目標のメジャー初制覇へ新たな手応えをつかんだ。

 安定したショットと好パットがかみ合い、前半で3バーディー(2ボギー)を奪った。通算1アンダーで一時は首位に並んだが「最後までどうなるか分からないから、自分でいい流れを意識して最後までできればいいと思っていた。いつも課題にしている一打に集中することはできた」と平常心を失わなかった。
 メジャー大会での3位は、米ツアー挑戦1年目だった2006年の全米女子プロ選手権に並ぶ自己最高位。ただ、前半で崩れた前回と比べ、内容は圧倒的に濃い。ラウンドを見守った父の優氏は「一皮むけたような気がする。常に上位にいけるものを身につけた」と目を細めた。
 2大会連続の好成績で今季の獲得賞金は100万ドル(約9600万円)を超えた。「ラウンドしている時はこの1打がいくらとかは全然考えていないので」と笑ったが、米ツアー4年目で初の大台突破は、一昨年秋に陥った長いスランプから完全復活した証明にもなった。(共同)

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2009年8月3日のニュース