日本、メダル争い蚊帳の外…危機感のメドレーリレー

[ 2009年8月3日 09:40 ]

 【水泳世界選手権】米国が抜け出し、ドイツとオーストラリアが2位を争う。男子400メートルメドレーリレー決勝で、日本は激しいメダル争いの蚊帳の外だった。7位。北京五輪3位のメンバーで唯一残った藤井は「自分たちのレースができなかった」とうつむいた。

 力で劣る自由形の原田に引き継ぐまでが鍵だった。第1泳者の背泳ぎの古賀が4番手と出遅れ、続く2人も追いつけない。50メートル決勝後だった古賀は「体力に不安があって前半から行けなかった」と悔やんだ。
 日本の男子メドレーリレーは2003年世界選手権から、五輪を含めて5大会連続で表彰台に立ってきた。北島不在の平泳ぎを任された立石は「北島さんと(力が)離れすぎ。伝統を断ち切ってしまった」と自分を責めた。日本の上野監督は「欧州の勢いも上がる中で、日本のランクが下がっている」と危機感を募らせた。

 ▼古賀淳也の話 もちろん悔しい。50メートル背泳ぎで優勝を狙って逃し、400メートルメドレーリレーもものすごく悪いタイムで引き継いでしまった。

 ▼立石諒の話 足を引っ張らないようにしたかった。みんなに申し訳ない。力を出し切れなかった。(古橋氏の死去を聞き)リレーはその分一丸になって戦った。

 ▼藤井拓郎の話 自分たちのレースができていなかった。前の2人がいい泳ぎでつないでくれたのに(自分は)最後に失速してしまった。決勝の集中力が足りていないと実感した。

 ▼原田蘭丸の話 最後まで体力が持たなかった。残念。自分の仕事と役割をしっかり果たすことを意識していた。(共同)

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2009年8月3日のニュース