ニンフで40センチロックリバー 感激2倍 トラウトの宝島

[ 2023年2月28日 07:27 ]

51センチのトラウトを釣り上げた村野さん
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 【釣りの旅】群馬県沼田市にある「おくとねフィッシングパーク」は、誰もが釣れることを目指した、うれしいコンセプトのルアー・フライ管理釣り場。いつも何が釣れるのかドキドキさせられるのも魅力だ。河岸段丘を一望できる人気焼き肉店「あおぞら」を併せて紹介しよう。 (吉田 俊彦)

 平日に沼田市の管理釣り場「おくとねフィッシングパーク」をフライフィッシング講習で訪れた。

 立春を迎えたとはいえ、ポンド周辺には雪がある状況。このエリアは「日本イワナセンター」の姉妹エリアで、養魚場直営だからこそできる濃密な魚影と多彩な魚種を誇る。

 今回の釣りの目的は、来たる渓流解禁に向けてニンフと、ウエットの2つの釣り方をマスターすること。フライフィッシングが可能な第3ポンドに移動して実釣を開始。低温環境でどんなラインシステムが使いやすいのか、テストをしながらの講習となった。まずは白いニンフをリーダーに直結して魚の様子を見た。キャストすると一斉に魚が反応して集まり、フライに興味を示すが、直前でやめてしまう。そこで5Xティペットを継ぎ足し狙うと、トラウトが次々にヒットした。

 しばらくして埼玉県入間市の村野裕子さんのニンフに40センチの良型がヒット。キャッチしたのはヒレピンで、オレンジの発色が目立つ美しいロックリバートラウトだった。

 午後はウエットフライのリトリーブの釣りに挑戦。まずキャスティングのコツを伝授。できるだけ静かに15メートルほどキャスティングしたら、竿先を下げた状態のまま、およそ30センチ刻みでフライラインを手繰り寄せる釣り方だ。ニンフの釣りとの一番の違いは、ラインを引いて合わせること。村野さんのバックキャストが良いループになったなぁと見ていると、シュートしたラインがきれいにターンしてフライが着水した。3回引いてドスンと来た当たりは予期せぬ大物だった。グリングリンと首振りをした後、魚は強烈なトルクでラインを引き出していく。近くに来てはまた走るのを繰り返す。まだ余力がある魚を私が少し強引にネットイン。今日は完全に彼女の日だ。

 銀ピカ幅広のレインボートラウト51センチ。その口にはシルバーマーチブラウン#14がしっかりフッキングしていた。ウエットの釣りではフライをきちんとターンオーバーさせるリーダーシステムは何よりも重要だ。使用したのはVARIVAS「スティルウォーターFHTリーダー3X」とティペットは同「フロロマスタースペックプロ4X」。この組み合わせは寒い日でもしなやかで風に強い。フライを思い通りにポイントに運べたことが好結果につながったと思う。

 ◯…地元の人に愛される焼き肉店「うまい焼肉 あおぞら」=(電)0278(23)4429、写真=を紹介しよう。素材の肉はもちろん、タレまでも手作りにこだわった名店だ。沼田店は日本一の河岸段丘を一望しながらリーズナブルに上州牛を堪能できる。

 ▼釣況 おくとねフィッシングパーク(群馬県沼田市白沢町生枝857)=(電)0278(53)3254。

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