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気持ち切らさず糸も切られず ドラゴン級タチウオ

[ 2023年2月6日 07:13 ]

度胸を決めてドラゴンを釣りました
Photo By スポニチ

 【富士村彩花のあやかりフィッシング】モデルで釣りガールの富士村彩花が挑んだのは東京湾のタチウオ。釣果にムラはあるがドラゴン級の大型も交じる。ルアー専門の東京都江東区深川・吉野屋の客となった。

 「今年の海はちょっと変だねぇ」

 吉野屋の常連でジギング名人の千葉県松戸市・高木祥行さんがポツリとつぶやいた。例年ならばこの時季のタチウオは悶(もん)絶するほど釣れない。ところが今年はどういうわけか絶好調!型も良ければ、数も出る。

 なんてったってこの時季のタチウオは超~美味なんだそう。海の様子はちょっと気になるけれど、せっかくならあやかりたい。
 この日の東京湾は南西の風10メートルの予報。風が吹き出す前になんとか決めてしまいたいと思うも、ああ…こんな時に限って乗りが悪い。

 「アレ~昨日までは釣れてたんだけどな」と高木名人も思わず苦笑い。巻き上げ途中に細かい当たりはあるんだけど、決定的な一打がない。

 ふと顔を上げて周りのお客さんを見てみると、どうやらバスバスと糸を切られているみたい。むむ、もしかしてフォールバイトが多いのかな?

 スッと落ちるジグ…これしかない。うーん、でも切られたくない。とはいえ当たりが欲しい。

 葛藤の末、ええい行ってまえ!と思い切って150グラムのタングステンジグを投入。

 あーどうか頼みます切らないでー。

 いろいろな意味で祈りながらジグを落としていくと、途中で竿がブワッと持ち上がった。

 「食い上げた!」

 瞬時の判断で、糸を切られないようフル回転。貴重な一匹。慎重にやりとりしながら上げてくると、水面にふわりと美しい銀が浮かぶ。指幅5本分はあろうか、ずっしり厚みのあるドラゴンサイズのタチウオをゲット。

 「フォールバイトが多いってことは活性が高くないのかもしれないね。そういう時はあえて上の層まで、やる気のある個体だけを引っ張ってきて釣るのもアリだよ!」と名人からのワンポイントアドバイス。

 ええ~なにそれ凄い!そんな釣り方があったなんて。タチウオジギングって想像以上に奥深いのかも?

 名人から知恵をもらって、また一つ、この釣りが楽しくなりました。

 結局、予報通りの暴風が吹いてきて残念ながら早上がり。それでもドラゴンサイズばかりクーラー満タンで大満足の釣果となりました!

 ◯…私のお薦めレシピは「ハラミの黄金串焼き」。余ってしまいがちなハラミを串に縫い刺しにして、こんがりキツネ色の焦げ目がつくまで。一口かじればジュワジュワ。ゆずコショウとの相性がバツグンです!

 ◇富士村 彩花(ふじむら・あやか)1988年(昭63)生まれ、北海道出身。慶大環境情報学部卒。モデルとして活躍中。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、深川・吉野屋=(電)03(3644)3562。出船は午前7時。乗合料金は1万500円。女性、高校生は8000円。中学生以下6000円。

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