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バリバスカップ2022スポニチ「桧原湖ワカサギ釣り大会」 「手の感覚」大切に大久保さんV

[ 2023年2月8日 07:41 ]

2位に5匹の差をつけて優勝した大久保さん
Photo By スポニチ

 22年度の掉尾(とうび)を飾るバリバスカップ2022スポニチ「桧原湖ワカサギ釣り大会」が5日、福島県桧原湖で開催された。氷結した湖上の屋形船やドーム船で腕を競い合った参加者は59人。その結果、福島県浅川町の大久保聡さん(32=会社員)が162匹を釣って優勝した。 (笠原 然朗)

 競技が始まった午前7時半の気温は氷点下6度。粉雪が時折舞う湖上は一面の雪原。厳冬の光景も、地球温暖化の影響か、今季は結氷が遅れた。船へのスノーモービルによる送迎が可能となったのは前日。まさに薄氷を踏むような状況下での大会開催となった。

 競技は前・後半戦で席替えをしての約4時間。コロナ下ということもあってか、大会という真剣勝負の場だからか、船内はシーンと静まり返り、時折、電動リールの音が聞こえてくる。

 10メートルほどの底から釣れ上がるワカサギは6~7センチの小型が主体。多点掛けはまれで一匹また一匹と数を積み上げていく神経戦だ。

 前半戦は屋形船のひばら丸で、50匹ほどと数が伸び悩んでいたのが優勝した大久保さんだった。

 「魚が小さいから餌の白・紅サシ、本ラビットは3分の1にカット。オモリは4グラムから2・5グラムへと軽くし、小刻みに揺らすような誘いを心がけました」

 それでも当たりは小さく「手の感覚」を大切にしたという。

 後半戦、「わか雪」に移動してからは100匹以上。特に最後の20分で20匹以上のスパートで、2位に5匹差をつけ優勝の栄冠を手に入れた。

 ワカサギ釣り歴は3年。開催宿の温泉民宿ひばらの常連で、シーズン中は「土・日曜日のどちらかは必ず竿を出しています」。
 勝手知ったる場所で、並み居る強豪を押しのけての勝利となった。

 ◎APCの目
 磐梯朝日国立公園内にある桧原湖には、環境保護の観点からさまざまな規制がある。中でも、浄化していない水の流入を阻止する取り組みが徹底されている。その結果、湖の水質は日本のトップクラスを維持。そこに棲息しているワカサギには臭みなど一切なく、とても美味である。しかし、透明度が高いゆえにちょっとした変化で一気に食い渋ることもあり、高度なテクニックも要求される。「難しい条件下で極上のワカサギと頭脳戦」。これが他とは一線を画す桧原湖のワカサギ釣りなのだ。(菅野 順也)

 ▽主催
スポーツニッポン新聞社
東日本釣宿連合会
 ▽特別協賛
バリバス
 ▽協賛
エスビー食品、大塚食品、オカモト、がまかつ、サクラ高級釣竿製造所、サニー商事、シップスマスト、上州屋、ダイワ(グローブライド)、タックルベリー、釣り船情報ぎょさん、デジタル魚拓DGS、ハイアールジャパンセールス、ハヤブサ、マルキユー、マルサンアイ、宮島醤油、ヤマリア、ルミカ

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