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釣趣も釣果も“いっぱい” 熱いワカサギドーム船

[ 2023年2月25日 07:14 ]

初めてのワカサギとの遭遇にうれしそうな千葉さん親子
Photo By スポニチ

 【ガイド】福島県桧原湖のワカサギ釣りが終盤戦。春の訪れは待ち遠しいが、湖の氷が解けると終わってしまうのも、釣趣あふれるこの釣りだ。(スポニチAPC 菅野 順也)

 降りしきる冷たい雨。しかしそんな悪天候こそドーム船のありがたさを再確認する。沖釣りとは違って全天候型の釣り場である。

 「キュイ~ン」…今や主流となった電動リールの巻き上げ音を鳴らしていたのは新潟県村上市・須貝忍さん(61=理容師)。

 「地元の日本海で海釣りを楽しんでいましたが、冬場はシーズンオフでした。そこでこの釣りに挑戦してみたら難しさのとりこになってしまい通っていますよ」と合わせを決めた。

 そう桧原湖のワカサギは釣るのが難しいことでも有名。腕を磨くにはもってこいの湖なのだ。澄み切った水に棲息し、釣り人を悩ませる美しい姿は「湖の妖精」と称されている。

 民宿ひばら3代目の若大将・伊藤毅(たける)さんに初心者でもうまく釣れる基本を聞いた。ポイントは5つ。

 (1)付近が安定して釣れるのでオモリが湖底ギリギリになるタナに設定する。

 (2)餌は新鮮な物ほど食いが良いのでこまめに交換する。

 (3)当たりは穂先の微妙な動きを見極めて即合わせを入れる。

 (4)真正直からではなく角度を付けて穂先を見る。

 (5)群れは常に泳ぎ回っていて突然入れ食いになるので、集中を持続すること。

 夫婦と子供2人に両親の家族6人で釣行。栃木県宇都宮市・千葉汐莉ちゃん(7=小1)は「竿の先がピクピクとなって釣れました。生まれて初めて釣ったお魚です」とピチピチするワカサギに大感激の様子。一緒に竿を握っていたお父さんの一毅さん(41=会社員)は「私もワカサギ釣りは初めてです。なかなか釣らせることができなかったので焦っていましたが、娘を喜ばせることができました。私もうれしいですね」と家族での共同作業を楽しんでいた。

 ベテランの真剣勝負もファミリーの気軽な釣行も、それぞれのスタイルでOK。ドーム船なら天候以外も楽しみ方までオールラウンドだ。

 ◯…友人に誘われてワカサギ釣り2回目の、福島県伊達市・幕田利幸さん(49=自営業)は「1回目の時に100匹超えの釣果でハマってしまいました。仕事が休みの日にリフレッシュは最高ですね」と休日を満喫していた。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、桧原湖・民宿ひばら=(電)0241(34)2368。釣期は3月いっぱいだが、結氷の状況次第で早めに終了することも。確認を。

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