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【コラム】城彰二

DFとの駆け引き光った宇佐美

[ 2015年4月1日 05:30 ]

後半、4点目のゴールを決める宇佐美
Photo By スポニチ

 宇佐美の代表初ゴールは持ち味であるドリブル突破から決めたもので、駆け引きのうまさが光った。あえてDFとDFの間の中途半端なポジションを取りながら抜いていった。相手にとっては誰がついていくのか判断しにくいドリブルだった。シュートの精度も高く完璧なゴールだった。

 惜しいミドルシュートも放った。膝下をうまく使ってパンチがあるシュートを打つことができるのは宇佐美の特長の一つ。またシュートのタイミングも独特の感覚を持っている。「さあ打つぞ」という感じではなく、ドリブルの途中に小さなモーションで打つからGKも予測しづらい。

 リズムを変えられるし、フィニッシュもできる。控えとしてのアピールには成功した。ただ後半途中からの出場で相手が疲れている状況だった。今後は先発でも同じようにプレーできるのか、守備もこなせるのか、という点が課題になる。

 この試合では青山、柴崎、川又も得点を決めており、サバイバルは激化した印象だ。1トップは岡崎が別格だと思うが、本田や乾がプレーした両サイドなどは競争が続くと思う。(城彰二=元日本代表FW)

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