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【コラム】城彰二

出し手と受け手 連係もっと詰められる

[ 2020年11月16日 12:00 ]

男子サッカー国際親善試合   日本1―0パナマ ( 2020年11月13日    オーストリア・グラーツ )

 日本は現在、多くの選手を試しているので、個のスキルは高いものの2列目からの飛び出しなどの連係はいまひとつだった。攻撃はパスの出し手と受け手のタイミングなど、細かいところを詰める必要がある。お互いに意識する必要があり、細部が勝敗に大きく影響する。

 例えば南野は、大迫のようなポストプレーは得意ではない。パスの出し手が、受け手の体の向きや、どうワンタッチするのが得意かなどを熟知しないと、効果的なパスにならない。もちろん、練習で「こういうボールが欲しい」「どう動いたらいいか」とコミュニケーションを取ることが重要。さらに、日ごろから各選手の所属チームの試合映像を見たり、時には電話で話したりすることも必要だ。

 一方、久保はまだ自分のタイミングでしかプレーできていない。今の力が1なら、2にしてあげられる選手がいればもっと輝く。連係が磨かれれば、5にも近づける。久保自身も、もっと先輩に近づいて、周りから引き上げてもらえるようにしてほしい。そして、周りをうまく使うことで久保もうまく使われることになる。課題の守備も意識が高まり、ポジショニングも速くなっている部分は成長といえる。 (元日本代表FW)

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