まだコミュニケーション不足

＜ロンドン五輪アジア最終予選　Ｕ２２日本２―０マレーシア＞前半１０分、先制ゴールを決めた、東慶悟（下）に抱きついて喜ぶ清武
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　【ロンドン五輪アジア最終予選 日本２―０マレーシア】清武はＵ―２２日本代表では次元の違う選手だ。ボールを扱う技術は高いし、アイデアも抜群にいい。ただ、Ａ代表では周りの選手たちが生かしてくれているが、このチームでは清武が周りを生かし、自分も生きないといけない。今は周囲とのコミュニケーションが深まっておらず、いいところを狙っていてもうまく絡めない。この試合もゴールを決められなかったし、物足りなかった。

　チームとしては速く攻める意識が強すぎて、前半から飛ばしすぎた。案の定、後半２０分すぎからスローダウンして、マレーシアを圧倒できなかった。攻撃のリズムをもっと考えないといけない。いいパスは出しているが、いつも同じスピードだと取られる。中盤でタメをつくったり、ボールを回したりして一度テンポを遅くしてから、一気にスピードアップするとより効果的に相手を崩せる。

　５―０で勝てるほどチーム力の差はあった。内容としては、五輪切符を獲得できないんじゃないかと心配するほどだった。個人のレベルは上がっているが、チームとしては上がっていない。選手全員が周りをうまく使う意識を強く持つ必要がある。（元日本代表ＦＷ）