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【コラム】城彰二

敵の守備固め…格上と戦うヒントに

[ 2012年12月7日 06:00 ]

<広島・オークランド>後半、先制ゴールを決める青山
Photo By スポニチ

トヨタ・クラブW杯1回戦 広島1―0オークランド
(12月6日 横浜国際)
 広島は守備を固めてきたオークランドに苦戦を強いられた。得点源の佐藤は相手のセンターバック2人に警戒されており、かなり研究されていた印象を受けた。自陣深くに引く相手を攻めあぐねていただけに、青山のミドルシュートは効果的だった。GKが枠の上に外れると思って見送ったボールが落下するスーパーゴール。世界に通用するシュートだった。

 初戦の硬さもあり内容はいまひとつだったが、悲観することはない。準々決勝で対戦するアルアハリはボールをつなぐスタイルが持ち味で、守備を固めてくる可能性は低い。しっかり守って速い攻撃を仕掛けるという広島本来のサッカーが生きるはず。中2日と日程はハードだが、今大会に対する選手のモチベーションは高いので問題にはならないと思う。

 オークランドより広島の方が明らかに力は上だったが、徹底して守られると簡単に得点できないのがサッカーの面白さでもある。この日のオークランドの戦い方は、広島が格上のコリンチャンスと対戦する際にはヒントになるかもしれない。(元日本代表FW)

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