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【コラム】城彰二

流れを変えられる清武&浅野の投入遅すぎた

[ 2016年10月13日 17:00 ]

W杯アジア最終予選 ( 2016年10月11日    オーストラリア・メルボルン )

遅すぎた後半36分に投入された清武
Photo By スポニチ

 本田の1トップは成功だった。岡崎が使えず苦肉の策だが、ボールをキープして周囲の選手につなぎ、ハリルホジッチ監督の狙い通りにできていた。体も張れるので攻撃に厚みができる。先制点に絡んだ場面もそうだが、中盤の選手が前線に飛び出す時間がうまくできていた。ただ1トップは本職の岡崎がベター、長い予選を考えればオプションの一つになる。

 攻撃面で気になったのは相手ゴールに近い位置で、なかなかボールが奪えずいいカウンターができなかったことだ。相手の守備ラインが下がったためで、清武や柏木を入れてパスをつなげば改善されるが、後半7分に追いつかれて交代のタイミングが遅くなった。

 同37分に清武を入れて流れが変わった。長丁場の予選だけにアウェーで勝ち点0より確実に勝ち点1と考えたのだろうが、もう少し早く清武や浅野を入れても良かった。守備はバランスがよく、大きく崩れる場面もなかっただけに、ボールを奪ってからの攻撃にもう少しバリエーションを加え、精度を高めていってほしい。(城彰二=元日本代表FW)

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