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【コラム】城彰二

シリア戦 ボールキープで日本にリズム

[ 2017年6月8日 14:50 ]

<日本・シリア>引き分けに終わり、表情のさえないハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 後半から本田が入って日本はよみがえった。前線に大迫、久保、原口のキープ力のある3人が並んだが、前半は早々に香川が交代したこともあって、FWとMFの距離が空いてしまい、連動性のある攻撃ができなかった。後半はインサイドハーフに本田が入って、キープしたりパスを出したりしたことで日本のリズムができてきた。

 後半13分の同点ゴールは左から長友のクロスを今野が決めたいい崩しだが、FWとMFの距離が良くなり、間ができて日本の選手がシリアの守備ラインの裏にどんどん走り込むようになり、ゴール前に人数がそろうようになったから生まれたもの。乾が左サイドでチャンスをつくったのも本田がボールをキープしてパスがよく回るようになったからだ。

 いいオプションができたことは大きな収穫。香川のケガが心配だが、欠場するようなら本田を先発で使えばいい。コンディションもいいし、ベテランの経験値は貴重だ。(元日本代表FW

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