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【コラム】城彰二

絶対に落とせない本拠地決戦!優位に立って相手の攻撃機会減を

[ 2022年2月1日 12:10 ]

ボール回しをする伊東(左から3人目)ら日本代表イレブン(撮影・光山 貴大)
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 【城彰二氏が占う】日本は昨年10月に敵地で敗れており、負けられない一戦。本紙評論家の城彰二氏(46=元日本代表FW)は勝負の鍵を握る選手に3試合連続得点中の伊東純也(28=ゲンク)を挙げた。

 サウジアラビア戦は絶対に落とせない試合だ。勝っても首位には立てないし、オーストラリアも日本を勝ち点1差で追う厳しい位置にいる。中国戦のように相手を圧倒することはできないので、しっかり守って、少ないチャンスをものにするしかない。鍵は日本の右サイドの攻防だろう。

 日本はFW伊東が好調で、右サイドの突破からチャンスをつくったり、伊東に合わせてゴールを決めている。サウジアラビアの左サイドのDFシャハラニはスピードと技術があり、ブラジル代表DFマルセロのようなタイプ。厳しい相手だが、伊東が1対1で勝てるかどうかで勝負が分かれる。右サイドで優位に立って、シャハラニの攻撃機会を減らしたい。

 さらにサウジアラビアのFWブリカンと左サイドのMFドサリが攻撃の鍵を握るので、DF谷口と板倉がどう抑えるか。日本は中国戦と同じメンバーだと予想しているが、相手が攻めてくる分だけ、相手の守備ラインの裏にスペースもできるのでチャンスもつくれると思う。

 サウジアラビアは身体能力が高く、組織的で技術もあり、欧州とアフリカを合わせたようなサッカーをする。アジアでもトップクラスの実力で、アウェーでの対戦でも敗れた。だが隙があるのも特徴で、私も96年アトランタ五輪アジア最終予選のときに準決勝でサウジアラビアに勝って五輪出場を決めた。当時、事前に見た映像では歯が立たないと思ったが、2―1で勝てた。今回もホームだし、ゲームの入り方に注意し、早い時間に先制できれば十分に勝機はあると思う。(城彰二=元日本代表FW)

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