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MF田中碧 クロアチア戦は「ぶれないことが大事」 スペインの猛攻防いだ自信胸に後半勝負持ち込む

[ 2022年12月4日 05:35 ]

練習でパスを出す田中(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で決勝トーナメントに進出した日本代表のMF田中碧(24=デュッセルドルフ)が3日(日本時間4日)、練習後取材に応じた。

 ――クロアチア中盤について
 僕が言うまでもなく、世界的にもビッグクラブでやっているし、個人的な感覚だとどの選手もどのエリアでも動ける。フレキシブルな感じと広範囲に動ける機動力がクロアチアの中盤にはある。スペインも封じてはいないですけど、それとは違う戦いになる。動いてくる分、勢いも作りやすい。運動量も最後まで落ちない。走らせているという感覚もそんなにないくらい走れる力はある。簡単な相手じゃない。

 ――固定メンバーで戦っても走りきるのがクロアチア
 前回も延長戦を制して準優勝までいっている。すごくタフなメンタリティーももっている。そこは日本と似ているし、気持ちの勝負はすごく重要。

 ――クロアチアはゲームプラン的にはのんびりして、最後に攻勢かけてくる。イメージは
 ぶれないことが大事。相手が変わったからといって、今までのことを変えるのもリスクがある。0―0で前半をいくというのは自分たちの戦い方。そこをぶれずにやることが大事。

 ――やっている側からして0―0でハーフタイム。新しい戦術に入るとスイッチ入る?
 ギアが上がるというか、前半で失点しているので勝手にギアが入る。現状、3―0とかが難しいのでそうなっている。後半選手を替えることもそうだし、メンタリティ変えることもそうだし、経験値から強みになっている。ボールを握って、悪くても焦れずに0でいけば後半はこっちの時間帯にくることもある。我慢して仕留められれば。

 ――どうメンタリティーが変わる?
 やっている選手からすると、多少リスクを冒せる。前半からはできない部分も後半からチャレンジできる。次はトーナメント、引き分けないので違う戦いになる

 ――マッチアップする選手について
 そうですね、うまい選手だからこそ、分かる部分もアル。パワーで押し切る選手の方がわかんない部分もある。ブスケツみたいに逆をとろうとする選手の方が、やりたいことを感じられる。そういう選手の方が守備をする側からしたらやりやすい。

 ――スペイン戦で学んだことは?
 差があるし、もっとそういう世界でやりたいと思う反面、5―4―1で奪う局面がないので、身に染みて凄さを感じたかといったらそうではない。自分が奪いに行って全然取れないやという瞬間を作ろうともしていなかった。あんまり力の差を感じてはいたが、もっとやり合ったときの方が、取れないんだとなったと思う。
 
 ――成功体験になった
 守ろうと思えば守れるんだと思った。戦い方を選べない悔しさもあった。前の選手はボールを保持して存在感を出す選手がいてもどかしさはあると思うが、結果がすべてではあるので、多少、捨てなきゃいけないこともある。現時点ではうまくいっていると思う。

 ――クロアチアも戦い方選べない相手?
 やってみないと分からないですけど、やり方を変えすぎるのも良くない。築き上げたものを捨てるのも良くないと思うが、いろんな事ができるのはこのチーム。前半で2―0になることもあるし、前回大会の経験も踏まえてやれれば良い。

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2022年12月4日のニュース