【カタール日記】8強へ忘れない「スラムダンク」の教訓

FIFAワールドカップ（W杯）カタール大会

4年前、乾が2－0とするゴールを決めた時、勝利を確信したが…（撮影・西海健太郎）
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　4年前のロストフの悲劇の直後、プレスルームでJFA広報担当者とこんな会話をした。「2―0になった時、みんなベスト8だと思いましたよ。まさかあそこから逆転されるとは」。無理もない。決勝トーナメントで相手をリードしたのは日本史上初だった。「でもさらに上にいくためには選手でもスタッフでもプレスでもこの悔しい経験をした人が次に同じ状況になった時、その場で“油断するな！”って思うことが大事なのだと思います」

　私の好きな漫画「スラムダンク」でも似た話がある。陵南との練習試合で終了間際のカウンターで敗れた教訓を踏まえて県予選は湘北が勝利するというもの。あの悲劇から早くも4年後にまた日本代表に8強進出のチャンスが訪れた。私も今度は「2―0」になっても心の中で桜木花道のように叫ぼうと思う。「戻れ！！センドーが狙ってくるぞ！！」と。（西海　健太郎）