超人・冨安「絶対抑えたい」　クロアチアFWペリシッチと“ダービー”燃える

FIFAワールドカップ（W杯）カタール大会

練習に汗を流す冨安（左）（撮影・西海健太郎）
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　歴史の扉を押し開くための大事な一戦で、日本代表DF冨安が完全復活する。フル出場が可能かを問われると「大丈夫です」と即答。後半から出場した1次リーグ初戦のドイツ戦後に右太腿裏の違和感を訴え、続くコスタリカ戦を欠場。スペイン戦は後半23分から起用され「いいコンディション調整になった」と試運転も完了した。DF板倉が累積警告で出場停止となる中、今大会初先発で森保ジャパンの最終ラインを支える。

　大和魂だけでなく、“ノースロンドンダービー”にアーセナル魂もうずく。相手の左ウイングのペリシッチは、トットナムに所属。ともにロンドン北部に本拠を構えるライバルだ。「トットナムというのも含めて、絶対にやらせてはいけない。しっかり抑えたい」。自身がセリエAボローニャにいた20～21年シーズンにはペリシッチが同インテル・ミラノにおり、1―3で敗戦。今度は負けるつもりはない。

　二度あることは三度ある。ドイツ、スペインに続いて前回大会準優勝国のクロアチアも撃破する下地は十分だ。日本がコンパクトに戦いたい中、トリッキーさを持つ南米よりも「相性で見ると欧州の方がやりやすい。しっかり結果として証明できればいい」と自信をのぞかせる。もはや世界はアジアにとって届かない場所ではない。史上初の8強へ、“超人”冨安が再び世界に衝撃を与える。