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欧州選手権の雪辱誓う イングランドの冨安同僚FWサカ 史上最年少複数得点でデビュー

[ 2022年12月4日 05:05 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会

イングランド代表のサカ(AP)
Photo By AP

 【Today's CHECK 決勝T1回戦】サッカーの母国56年ぶり戴冠の鍵を握るのがFWブカヨ・サカ(21)だ。初戦イラン戦では利き足の左足で2点を決めて史上最年少複数得点でW杯デビューを飾った。前半43分にボレーで叩き込み、後半17分には右からドリブルで切り込み左隅に蹴り込んだ。

 イングランドは欧州ネーションズリーグで最上位リーグAから降格するなど低迷していた。6―2の快勝発進で不安を一掃し、サカは「いろいろな臆測が飛び交っていたが、僕らがどれだけのクオリティーを持っているかを見せることができた」と胸を張った。

 ロンドンで生まれ、アーセナルの下部組織で育った。年代別のイングランド代表にも選出。両親はナイジェリア出身でA代表はナイジェリアを選ぶこともできたが、着慣れた白いユニホームを選択。20年10月のウェールズ戦で初出場した。

 昨年欧州選手権でも活躍し決勝進出に貢献した。ただロンドンで行われたイタリアとの決勝で苦汁をなめた。1―1で入ったPK戦。2―3と劣勢の中、5人目で登場して失敗。敗戦の笛を聞いた。W杯はその悔しさを晴らす舞台でもある。

 1メートル78、65キロと大柄ではないが、身体能力が高く体幹が強い。右サイドが主戦場でカットインして左足シュートを放つ。アーセナルでは日本代表DF冨安と同僚。右サイドバックを務める冨安とコンビを組むことが多い。

 イングランドはB組首位で1次リーグを突破。FWケーン、ラッシュフォード、MFベリンガムら攻撃陣が躍動している。決勝トーナメント1回戦ではセネガルと対戦する。サカの左足がまた火を噴くのか注目だ。

 ◇ブカヨ・サカ 2001年9月5日生まれ、英国・ロンドン出身の21歳。両親はナイジェリア出身。アーセナルの下部組織で育ち、18年プロ契約を締結しデビュー。各年代のイングランド代表に選出され、20年10月A代表デビュー。1メートル78、65キロ。

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2022年12月4日のニュース