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ブラジル不覚…18試合ぶり1次リーグで敗戦 カメルーンに0―1…アフリカ勢に初黒星

[ 2022年12月4日 05:05 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグG組   ブラジル0-1カメルーン ( 2022年12月2日    ルサイル競技場 )

<カメルーン・ブラジル>試合に敗れたブラジル代表(撮影・小海途 良幹)
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 2連勝で決勝トーナメント進出を決めていたブラジルがカメルーンに不覚を取った。1次リーグでの敗戦は98年フランス大会以来、18試合ぶり。W杯でアフリカ勢に初黒星を喫した。第2戦から先発10人を入れ替えたチチ監督は「誰が負けたか?私たち全員だ」と結果を受け止めた。

 GKにマンチェスターCのエデルソン、センターFWはアーセナルで日本代表DF冨安と同僚のガブリエルジェズス。控えといえど豪華な面々で主導権を握った。放ったシュートは相手の3倍の21本。後半11分にはマルチネリが左から切り込み強烈な一撃を見舞ったが、GKの好守に遭うなど、肝心の得点が生まれなかった。攻めあぐねた末、後半アディショナルタイムにクロスから失点。センターバックのミリタンは「もっと注意が必要だった」と反省した。

 ブラジルの攻撃は、タッチライン際からゴール前へ切り込む左右のウイングが鍵を握っている。今大会初先発した21歳のマルチネリと22歳のアントニはともにプレミアリーグでプレーする期待の新鋭だが、不発に終わった。レギュラー格のビニシウス、ラフィーニャも無得点だった。W杯初出場の4人は再三の決定機をものにできず3試合を終えた。

 ケガ人の多さも深刻になってきた。左サイドバックはアレックスサンドロが離脱中だが、この試合でアレックステレスとFWガブリエルジェズスがそろって右膝を痛め、決勝T1回戦以降は出場できないことが3日に発表された。右足首をケガしたネイマールの復帰時期も不透明。得失点差で11大会連続1次リーグ1位通過は果たしたが、20年ぶりの優勝に向けて暗雲が漂ってきた。

 ≪アウベス 王国W杯最年長39歳で出場≫先発した39歳のアウベスが、ブラジルのW杯最年長出場記録を更新した。今大会までは66年イングランド大会に37歳で出たジャウマ・サントスが長く最年長だったが、1次リーグ初戦と第2戦に出た38歳のチアゴシウバが塗り替えていた。「何年もプレーできていることを誇りに思う」と話していたアウベスは主将マークを巻き、右サイドバックとしてフル出場した。

 ≪入院中ペレ氏へ激励メッセージ≫試合開始前のブラジルの国歌斉唱中、ゴール裏のスタンドに元ブラジル代表の「サッカーの王様」ペレ氏への激励メッセージが書かれた巨大な幕が現れた。82歳のペレ氏は呼吸器系の疾患で入院中。幕には現役時代の姿とともに「すぐに良くなりますように」と英語で記されていた。

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2022年12月4日のニュース