【サウジアラビア国際競走】クリソベリル、スイッチON!音無師「馬体締まってきた」

[ 2020年2月29日 05:30 ]

第1回サウジカップ制覇を狙うクリソベリル
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 29日、サウジアラビア国際競走がキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われる。第1回サウジカップに出走するクリソベリル(牡4=音無)は、ゴールドドリーム(牡7=平田)とともに1着賞金約11億円のビッグタイトルに挑む。計5頭の日本馬が初開催の各レースで歴史に名を刻む。なお、日本での馬券発売はない。

 サウジCでダート世界一の座を狙うクリソベリルは決戦前日の28日朝、厩舎周りの運動で息を整えた。サウジアラビアに到着直後こそ、輸送の疲れが見えたが、体調は日に日に回復。音無師は「追い切った後もいろいろチェックしているが、悪い方には変わっていない。だんだん馬体も引き締まってきていて、毛ヅヤも良くなってきている」と納得の表情を浮かべた。

 27日の最終追い(ダートコース)は日本でもおなじみの名手スミヨンが騎乗。初コンタクトで上々の感触を得たようで「素晴らしいフットワーク。大変満足している。この競馬場の馬場もこなしてくれるはず」とうなずいた。音無師も「スミヨン騎手が乗ったことで馬にスイッチが入って、いい方向に向かっている」と話した。

 ライバルはダートの本場・米国の一流馬たち。昨年のケンタッキーダービーで1位入線後17着降着。しかし、その後の奮闘で米最優秀3歳牡馬に輝いたマキシマムセキュリティ。G1・BCクラシックを1番人気で2着だったマッキンジー。6戦6勝のクリソベリルにとって過去にない強敵たちが壁となる。鍵は位置取りになりそうだ。師は「すぐ内の馬(マッキンジー)が行くだろうし、それを目標にレースを運びたい。自在に競馬ができるので。大型馬だけど後手後手に回ることはないと思う」とVイメージを語った。

 きょうだいにマリアライト(15年エリザベス女王杯、16年宝塚記念1着)、リアファル(15年神戸新聞杯1着)など芝の活躍馬がいる良血馬。師は「本当は芝も走ると思っているほど走りがしなやか。日本とはダートの質が全く違うけど、こなしてくれるんじゃないか」と適性も見込む。日本中の大きな期待を背に、ダート最高峰の大一番を獲りにいく。

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2020年2月29日のニュース