【多摩川・G1ウェイキーC】菊池、歓声なきG1制覇 無観客スタンドに“ピース”

[ 2020年2月29日 05:30 ]

G1ウェイキーカップを制し、ボートレース多摩川アンバサダーのえなこ
Photo By スポニチ

 ボートレース多摩川のG1「開設65周年記念ウェイキーカップ」は28日、12Rで優勝戦が行われ、菊地孝平(41=静岡)が2コースまくりでG112度目のV。09年に続く2度目の当地周年制覇を達成した。

 ゴールを決めた菊地は、無観客のスタンドに向かって何度もピースサイン。自己評価は「仕上がり、スタート、ターン。全てが110点」。文句なしのレース内容だったが、無人のスタンドからは何の反応もなかった。「寂しいですね。声援のありがたみを実感しました。なのでカメラはこの辺りかなと思って…」。菊地なりの粋な計らいだった。

 「どうすれば瓜生さんのインを差せるのか…。可能性としてはまくる展開しかなかった」。そう腹をくくった菊地はコンマ11の快ショット。前走の蒲郡東海地区選優勝戦はインから池田の差しを許して優勝を逃したが、雪辱を果たした。

 「この時期のG1優勝は精神面で大きい。今後は攻めの調整などいろいろできる。利点を生かしたい」。菊地の復活劇がスタートする。

 【次走】優勝した菊地孝平の次走は3月10日からのびわこG2秩父宮妃記念杯。山崎智也、魚谷智之、平本真之、茅原悠紀らが相手。瓜生正義と毒島誠は同17日からの平和島SGボートレースクラシック。松井繁、吉川元浩、白井英治、井口佳典、石野貴之、桐生順平ら強豪と優勝を争う。池田浩二は同5日からの若松G3企業杯。守田俊介、田村隆信、西山貴浩らが参戦。笠原亮は同7日からの江戸川一般戦。作間章、原田篤志、大峯豊らが出場。杉山正樹は同7日からの児島一般戦。服部幸男、辻栄蔵、上條暢嵩らとVを競う。

続きを表示

2020年2月29日のニュース