【フェブラリーS】アスコット砂も制圧!坂路51秒4で矢作師納得「見るからに良くなっている」

[ 2020年2月20日 05:30 ]

クリストフ・ルメール騎手を背に坂路で併せ馬で追い切るモズアスコット(左)
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 20年のJRA・GI開幕戦「第37回フェブラリーS」(23日、東京)の追い切りが19日、東西トレセンで行われた。栗東ではダートで新境地を切り開いた18年安田記念勝ちのモズアスコットが、坂路併せ馬で迫力満点のパフォーマンス。統一ダートグレード導入の97年4月以降で5頭目となる芝ダートGI制覇で“令和の二刀流”を襲名する。同レースは20日に出走馬が決まり、枠順は21日に確定する。 

 乾いたウッドチップを蹴り上げ、馬場のど真ん中を力強く駆け上がった。モズアスコットは坂路でクレパト(3歳1勝クラス)と併せ馬。ルメールを背に3馬身追走でスタートした。前半は僚馬を射程圏にじっと待機。ラスト300メートルで軽く仕掛けて並びかけると、ラスト1Fはグイッと伸びて2馬身先着した。4F51秒4~1F12秒4の好時計だ。

 ルメールはモズアスコットの安田記念優勝記念ジャンパーを身にまとい共同会見に登場。「ダート転向はこの馬のことをよく分かっている矢作先生のグッドチョイスだったね。前走が80%としたら今は100%。トップコンディションになっている。ビッグチャンス」と言い切った。

 矢作師も「見るからに前走より反応が良くなっている」と納得の表情だ。その前走はダート初挑戦の根岸S。上がり3F34秒7と芝並みの末脚を繰り出して圧勝した。コパノキッキングなど砂の強豪が相手だったが、指揮官は「力が違った」と大きく胸を張った。

 芝で頂点を極めた馬がなぜダートへ。師は大胆コンバートの理由を3つ挙げた。(1)普段の調教の脚さばき(2)ダート向きの血統(3)年を重ねて体がパワー型に変化したこと。父は英国の芝最強馬フランケルだが、母インディアがダート競馬の本場・米国で重賞2勝。母の父ヘネシーは07年にこのレースを制したサンライズバッカスの父でもある。秘める適性を見事に引き出した。

 芝ダートG1制覇となれば、5頭目の快挙。また、矢作師は昨年暮れに有馬記念(リスグラシュー)、ホープフルS(コントレイル)を連勝しており、史上2人目のJRA・GI3連勝(04年に松田国師が達成)も懸かる。予定している豪州遠征(ドンカスターマイル、4月4日、ランドウィック芝1600メートル)に弾みをつける勝利を。令和の二刀流ホースが、まずは「砂の王者」を襲名する。

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