【皐月賞】ミスターX 3連勝オウケンムーンが皐月賞で躍動へ

[ 2018年4月15日 05:30 ]

 中山11R・皐月賞はオウケンムーン。父オウケンブルースリの地味な血統背景からか、その戦績が正しくオッズに反映されていない印象だ。レコードで制した未勝利戦から、3連勝での共同通信杯Vは胸を張れる臨戦過程。終わってみれば「過去6年で4勝の共同通信杯組が強かった」という結果になっても驚けない。

 その前走は直線入り口でフラつきながらも長く脚を使って勝利。器用な競馬ではなかっただけにまだ伸びしろを感じる内容だった。追い切りだけを見れば物足りなく映る馬だが、国枝師は「練習とレースが全く違う馬。省エネでやっているのか、本番に強いというのか」と実戦派を強調する。同厩舎は先週の桜花賞をアーモンドアイで衝撃V。いい意味で力が抜けている雰囲気が好循環を生みそうな予感だ。遅咲きだった父が踏めなかった皐月賞で躍動する。馬単(9)から(1)(2)(3)(5)(7)(15)へ。

 阪神11R・アンタレスSはグレイトパールで勝負する。昨年5月以来の実戦となるが、絶対的な能力がここでは抜けている。現在、破竹の5連勝中で前走・平安Sは重賞初挑戦にも関わらず、2着を4馬身ちぎる圧倒的な内容だった。2走前の仁川Sで阪神コースは攻略済み。舞台設定にも不安はない。

 そうなると焦点は状態面だけ。最終追いは抜群というわけではなかったが、「まだ重たい感じはあるけど、ジョッキーは“思った以上に良かった”と言っていました」と猿橋助手。元々調教では動かないタイプだけに過剰な割引は不要。出走の態勢は整ったと判断したい。砂転向後は5戦5勝。底の見えない器の大きさに期待したくなる。馬単(1)から(2)(7)(8)(10)へ。

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2018年4月15日のニュース