【ダービー】ロゴタイプ不変!大一番でも田中剛師流ソフト仕上げ

[ 2013年5月23日 06:00 ]

ロゴタイプは普段通りの単走馬なりで仕上げる

 「第80回日本ダービー」の追い切りが22日、美浦、栗東トレセンで行われ、皐月賞馬ロゴタイプが予定通りの遅い時計で完璧な仕上がりをアピール。2冠獲りへ大きく前進した。

【ダービー】

 2冠の懸かる大一番を迎えても調教スタイルは不変だった。追うこともなければ、パートナーと馬体を併せることもない。単走で最後まで馬なりのまま。余力をたっぷりと残してゴール板を通過した。「直前に速い時計は必要ない。5Fから15~15(1F15秒程度)のキャンターで行って、ラスト3F40秒の予定」と、前日に田中剛師が予告していた時計(5F70秒~3F40秒)に限りなく近い5F69秒4~3F39秒9。「ぴったりのタイムだ」。出迎えた同師は馬上の窪田助手に笑顔を向けた。

 「これまでのレースと同じ調整程度の軽い追い切り。直前に慌てて時計を出しても仕方ない。1週前の時点で息遣い(心肺機能)と筋肉をしっかりつくっておけば大丈夫」と持論を展開した田中剛師。「今だから言えるけど、実はね…」。赤面しながらスポーツ刈りの頭をかくと、こう続けた。「皐月賞の追い切りでも5F70秒を予定していたんだが、72秒になってしまった。いくら何でも遅すぎる…。どうしようかって内心ドキドキしていたけど、強いレースをしてくれた。普段からしっかり乗り込んでいれば馬は走れる」

 鶴のように首を丸めながら闘志をため込む独特のキャンター。ハミを掛けた途端に頭を水平に伸ばし、トモ(後肢)を力強く踏み込むギャロップ。調教スタンドから双眼鏡を向けたヒラボクディープの国枝師が「素晴らしい」と漏らすほどの動き。時計は遅くても、G1馬にふさわしいオーラを放っていた。

 ダービー馬は皐月賞から劇的な成長を遂げるという。田中剛師にも気付いた点がある。「この1カ月半でトモ割れするほど筋肉がせり上がってきた。皐月賞がいいトレーニングになったのだろう」。キャンターでコース1周半(約2250メートル)の日課を皐月賞後は2周(約3000メートル)に増やした。未経験の2400メートル戦を乗り切るための調教メニュー。凄みのある馬体に変わった。「騎手時代には雲の上にあったタイトルだが、届きそうなところまで来ている。ダービーへ向けて忘れ物はない」。史上23頭目となる春の2冠。手応えに揺るぎなし。

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