【高松宮記念】女王様健在!雪に舞ってカレン上昇

[ 2012年3月22日 06:00 ]

<高松宮記念>雪が降る中、カレンチャン(右)は僚馬トウカイミステリーと併せて軽々先着

 新装中京で初めて開催されるG1「第42回高松宮記念」の追い切りが21日、栗東、美浦両トレセンで行われた。初対決となる昨年の最優秀短距離馬カレンチャンと5連勝中の上がり馬ロードカナロアは、それぞれ坂路の併せ馬で先着と互角の動きを披露。実績の女王か勢いのプリンスか。4頭出し安田厩舎のエースの座、そして短距離界の頂点を懸けた戦いは、両者一歩も引かぬ構えでゲートインを待つ。

 3月下旬とは思えない冷え込みで、早朝は小雪が舞った栗東トレセン。うっすらと雪化粧した坂路コースをカレンチャンが軽快に駆け上がった。同じG1に出走する僚馬トウカイミステリーとの併せ馬。制御の利いた走りで最初の1Fを15秒2でクリアすると、2F目から14秒1→13秒0→12秒1とラップをほぼ1秒ずつ短縮。相手もG3ウイナーだが、手綱はピクリとも動かない。まるでかわいがるかのように1馬身先着。短距離女王のプライドと性能を見せつけた。

 「動きはさすがという感じだった。休み明けを1戦叩いてグーンと上昇した印象。上積みは十分だね」。安田師の口調にも自然と力が入る。昨年暮れの香港遠征から帰国し、当初はぶっつけで高松宮記念に臨むプラン。だが「G1に挑戦するには、馬体に太め感が残った」と急きょ前哨戦のオーシャンSに出走。結果は4着だったが「休み明けでイレ込み加減だったし、気持ちが上ずっている感じだった」のが敗因。追い切りの滑らかな加速と動きを見れば、ひと叩きの効果は明らか。「いいガス抜きになった」という指揮官の言葉を裏付ける。

 出走するだけでも狭き門のG1に4頭出し。安田師は「自分でも快挙だと思う」としながらも「4頭とも調子はいいしどの馬が一番なんて決められない。レースが始まったら、どこを見ていいか分からないでしょう」と複雑な胸中も口にした。だが、鞍上の池添は勝負に徹するだけ。最大のライバルとなる身内の4歳牡馬、5連勝中のロードカナロアを「一番勢いがある馬。強い相手」と評した上で「昨年の(短距離の)チャンピオンホースとして負けられない戦い。中山(スプリンターズS)で坂も克服して勝っているし、新コースでも力を出し切れると思う」と力強く言い切った。

 可憐(かれん)な馬名とは裏腹に強豪牡馬を圧倒し続け、5歳を迎えて円熟味を増した女王。“年下の男の子”にはまだ負けられない。

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