「宮川大助・花子」4年ぶり夫婦漫才へ 東京パラに感動の花子「車イスでもいいから漫才を」

[ 2023年4月10日 12:35 ]

イベント「おまたせ!」で漫才復帰する「宮川大助・花子」の宮川花子(前)と宮川大助
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 夫婦漫才コンビ「宮川大助・花子」は10日、5月1日に大阪ミナミの「YES THEATER」で復帰後初の漫才を披露するイベント「おまたせ!」の開催を発表。花子(68)は「早くやらんといつお迎えが来るかも分からない。車イスでパラ芸人として頑張ります」と意欲を見せた。

 19年6月の名古屋・大須演芸場以来4年ぶりの夫婦漫才。花子はその年の12月に血液がんの一種、多発性骨髄腫を発症したことを公表した。「すぐに元気になって、戻れると思ってた」という病気が“不治の病”であることを知り、闘病生活がスタート。その後、入退院を繰り返し、昨年10月には肺に水が溜まって心肺停止の状態で救急搬送された。1週間でICUを出て退院し、今は自宅で療養中だ。

 「1日に薬を20錠飲む。月に600錠。それでお腹がいっぱいになる」と花子。週1回のステロイド投与、月1回の点滴を受ける日々。筋肉が衰え、車イスでの移動。足がむくみ、会見中もしびれていたそうで「生きるってしんどいね。生きるってしんどい」と会見中に何度も弱音を吐き、夫で相方の大助(73)から「そんなこと言わんと。呼吸してるだけでオレはうれしいんや」とたしなめられるシーンもあった。

 当初は「NGK(なんばグランド花月)のセンターマイクの前に立つ」という大目標を掲げていたが、東京パラリンピックでハンデを持ちながら頑張るパラアスリートの姿に感動。「車イスでもいいから漫才をやりたい」と漫才師としての意欲を膨らませ、会社に復活漫才を直訴。まずはNGKの地下にある「YES THEATER」で漫才や、ゲストとのトークで盛り上がる。ネタは「大谷翔平君。二刀流で」と花子は頭の中で着々と公演を仕上げ中だ。

 昨年4月の吉本興業110周年記念「伝説の一日」では、吉本新喜劇のゲストでNGKの舞台に立った。今は「NGKの舞台に(漫才で)あがること」が目標。さらに「漫才大賞がほしい。昭和、平成で獲ったから令和でも」と前向き。「車イスでロケに行きたい。車イスの方が旅行に行くのは大変。乗ってる方が行けるように」と障害者支援にも尽力する構えだ。

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2023年4月10日のニュース