早見優 「夏色のナンシー」40周年に音楽番組司会 「今の方がキャピキャピ」

[ 2023年4月10日 08:00 ]

BSーTBS「昭和歌謡ベストテンDX」の司会を務める早見優
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 【牧 元一の孤人焦点】歌手の早見優(56)が13日からBS─TBSの音楽番組「昭和歌謡ベストテンDX」(木曜後9・00)の司会を務める。これまでのTBS・長峰由紀アナウンサー(59)から引き継ぎ、タレント・関根勤(69)と新コンビ。都内のスタジオで行われた初収録の際にインタビューに応じ、思いを語った。

 ──初収録を拝見し、アナウンサーのような滑らかな司会ぶりだと思いました。

 「アナウンサーさんのようにきっちりはできないです(笑)。ゲストのみなさんが気持ち良く過ごしてくれればいいなと思いながらやっています」

 ──話す技術をどこかで学んだのですか?

 「滑舌はデビューして40年の間に注意されて直しました。話すことができるのは、ずっとラジオの番組をやらせていただいていることが大きいと思います。それに、昭和の歌手は番組でコントをやったり、いろんなことをやって来ましたから(笑)」

──司会の依頼を受けた時、どんな気持ちでした?

 「とてもうれしかったです。令和の歌となると、いっぱい勉強しなくちゃいけませんが、昭和歌謡は小さい頃から聞いて来たものですし、自分自身も昭和から歌って来ている歌手なので、ぜひやらせていただきたいと思いました」

 ──関根勤さんとのコンビはどうですか?

 「関根さんにはデビューの頃からお世話になっていて、ずっと印象が変わりません。大人ぶらないけれど、大人の素敵な方だと思います。本当に優しくて、コメディーがお好きで、いつも周りをハッピーにするように話してみんなを笑わせてくれます。一緒に司会をしていて心強いですし、どこかかわいい感じもあります。関根さんに明るく楽しい現場にしていただいています」

 ──番組でご自身が歌う可能性はありますか?

 「あるみたいです。ドキドキしちゃいます。司会と歌の両方をやると、どちらのポジションでいればいいのか迷ってしまうので、歌う時はどなたか別の方に司会を頼みたいのですが、ダメですよね?(笑)。でも、番組でみなさんが歌っている姿を見ると、やはり、ちょっと歌いたくなります」

 ──番組では出演者のみなさんが他人の曲をカバーしていますが、普段、ご自身もカバーすることがありますか?

 「ライブでは松本伊代ちゃん、森口博子ちゃんと一緒にいろんな歌を歌っています。昨年はテレビの番組で、ピンク・レディーの未唯mieさんと『渚のシンドバッド』を踊りながら歌わせていただきました。この番組でも、未唯mieさんと歌ってみたいです。きょうの収録では、藤あや子さんが山口百恵さんの曲を歌って、本当に百恵さんらしい感じを出されていました。私も、自分のジャンルとは別のジャンルの曲にも挑戦できればいいなと思います」

 ──昨年がデビュー40周年でしたが、ここまでの歩みを振り返ってどうですか?

 「振り返ると、あっという間だったという気持ちもありますが、その間に自分の娘たちも成人しているので、長い時間がたったことを実感します。いずれにせよ、歌を歌い続けるのはとてもうれしいことです。今年の夏には40周年記念ライブを予定しているので、これからもう一度、自分のシングル曲の全てを聴き直して、振り付けも思い出したいと思っています(笑)」

 ──今年は「夏色のナンシー」が発売されてから40周年です。

 「20代の頃は、また10代の曲を歌うのか…と思って、封印していた時期もありました。でも、今は、こんな素敵な曲をいただけて、宝物として大切にしていきたいと思っています。昔は、大人っぽく歌いたいと思っていましたが、今はイントロが始まると16歳に戻ってしまいます。たぶん、16歳の時より今の方がキャピキャピしていると思います。みなさんにも聴いていただいて、タイムスリップしていただけるとうれしいです」

 ──その若さの秘訣は何でしょう?

 「あまりストレスがたまらない体質のようです。好きな食べ物を食べて、好きなお酒を飲んで、運動もちゃんとしています。あと、まだ良く眠れます(笑)。普段あまりイライラすることがないです」

 ──昔からそんな生活だったのですか?

 「子供を産んで母親になって、自分の背中を見てくれているんだと思った時、どうすれば自分が娘たちの参考になれるかと考えました。今は娘たちに、流行している音楽のことを聞いたりTikTokの使い方を教えてもらったりしています」

 ──今後の目標は何ですか?

 「大好きな歌をずっと歌い続けたいです。ある音楽ストリーミングサービスのランキングを見ていたら、私の曲を聴いてくださる4割近くが海外の方でした。今は国内もそうですが、海外の方々とも距離が縮まっているので、いずれ海外でもライブができたら楽しいだろうなと思います」

 ──最後に視聴者の方々へのメッセージをお願いします。

 「最近は10代、20代も昭和歌謡に興味を持ってくれていて、歌ったものをSNSにアップしてくれています。親子でテレビを見る機会が減っている時代ではありますが、この番組は祖父母の世代も含めて3世代で楽しめますので、ぜひご覧ください」

 ◇早見 優(はやみ・ゆう) 日本生まれで、3歳から14歳までグァム、ハワイで過ごす。1982年に歌手デビュー。上智大学比較文化学部日本文化学科を卒業。NHK WorldやNHKラジオ「深夜便ビギナーズ」にレギュラー出演中。昨年、デビュー40周年迎え、ベストアルバム「Affection~Yu Hayami 40th Anniversary Collection~」を発売。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

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