読売テレビ・野村解説委員 高市氏は「調整不足」「政治力、求心力が中央で低下」奈良知事選で自民敗北

[ 2023年4月10日 11:53 ]

 読売テレビの野村明大解説委員(50)が10日、同局の「朝生ワイドす・またん!」(月~金曜前5・10)に生出演。9日の奈良県知事選で日本維新の会公認候補の新人で元同県生駒市長の山下真氏(54)が初当選したことに言及した。

 奈良県知事選は山下氏が26万6404票を獲得し、初当選。自民党県連推薦で新人の元総務官僚平木省氏(48)は19万6729票、前回まで自民県連の推薦を受けていた現職の荒井正吾氏(78)は9万7033票だった。

 野村解説委員は「これは国政、中央からもすごく注目の選挙だったと思うんですけど、フタを開ければ結局、自民党が調整仕切れず分裂したところで維新が漁夫の利になってるわけですよね」と指摘。「単純計算で2位と3位を足せば、上回っているので奈良県連トップは誰なんだって。高市さんなんです。高市さんは調整不足でここをまとめきれなかった」と自民党奈良県連の会長を務める高市早苗氏の責任問題に言及した。

 高市氏については「3月の国会でねつ造発言をしたことによって、ずっと高市さんはその問題に追われて、結局その話になるからってこともあったというふうに言われてますけど、選挙区の応援にも全然入れなかったんです」とし「今回の結果は高市さんの政治力、求心力が中央でものすごく低下するのがこの結果になりました」と言い切った。

 平木氏、荒井氏ともに出馬し「保守分裂」となったことに「事前の調整不足」ときっぱり。「荒井さんもベテラン政治家だから、きちっと話を持っていって地道に水面下で調整すれば、まとめることはできた。荒井さんがへそ曲げたという言い方をすれば怒るかもしれないですけど、そのまま立った(立候補した)わけでしょ」と荒井氏を説得しきれなかったことが自民敗北に直結したのではとした。

 その上で「平木さんは高市さんが総務大臣の時の秘書官ですよ。今、ねつ造発言で総務省と高市さんがバチバチやってるわけでしょ。よく分からない構造に実はなってしまっているんですよ」と分析した。

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2023年4月10日のニュース