すい臓がん「ステージ4」YouTuber、活動再開 手術への展望も報告「今は希望にあふれています」

[ 2023年4月10日 09:47 ]

サニージャーニーのインスタグラム(@sunnyjourney_vanlife)より

 登録者24万人超の旅系カップルユーチューバー「sunny journey~サニージャーニー~」が、10日までに公式YouTubeチャンネルを更新。3月6日に投稿した動画の中で動画の投稿を休止すると発表していたが、この日から活動を再開させると報告した。現在の体調についても明かした。

 元保育士のこうへいとみずきが、軽キャンピングカーで車中泊しながら日本一周をしていく人気旅チャンネル。昨年11月12日の動画で、みずきがすい臓がん「ステージ4」という診断を受けたことを明かし「このまま何もしなければ、あと4カ月。標準治療を進めて、抗がん剤で延命していったとして、長くて2年」と状況を告白し、旅を中断して治療に専念している。地上波の情報番組でもニュースとして取り上げられるなど大きな反響を呼んだ。だが、クリエイター応援プラットフォーム「OFUSE」での“誤解”による返金対応など、本来の活動以外の部分でも注目を集めるように。2人は「元気に楽しく配信できるようになったら、また活動したいと思っています」と、動画の投稿を一時休止するとしていた。

 約1カ月が経ったこの日、「活動再開」を発表。休止中は「ゆっくり休ませていただいた」と充実した表情を浮かべ、これまで週2回の投稿だったものを週1や不定期にすることで、動画の更新を続けると報告。再開後、初めのうちは「撮影してあったけど公開してなかった動画を出していきます」と呼びかけた。

 みずきはこの期間に2回目のCT検査を受けたと言い、「元々がんがあった部分が、少しよくなった」と、抗がん剤治療の効果が出ているという。がんの転移があった鎖骨に関しては「目視ではほぼほぼない」と現状を報告した。

 現時点で一番つらいのは「抗がん剤の副作用」だと吐露。希少がんであるみずきのがんでは、使用できる抗がん剤が限られているといい、一番強い抗がん剤を使用しているために「しびれ・味覚障害」などの副作用に悩まされているという。

 2人は次の“目標”として「手術を念頭に置いた治療」にステージを映すという。こうへいは、みずきの体や再発のことなどを考えて「手術は避けたいと思っていた」というが、みずきは完治するために手術を決断。だが、手術を受けるために「転移が絶対にないという根拠を集める」ことに時間がかかるといい、医師が言うには「8カ月間転移がなければ手術しても再発する可能性が低い」ということで、8カ月から1年間、抗がん剤治療を続けたのちに手術をするのがベストだという。

 こうへいは「その期間、みずきが抗がん剤治療に耐えられるのか。がんが耐性を持ってしまうのではないか」という心配もあるが、「希少がんためデータを集めるのが難しい」と胸中を吐露。それでも、手術が成功すれば完治させる希望が見えただけに「最初は絶望しかなかなったので、希望を持って前に進もうということで明るく配信をしていたつもりなんですけど、聞いていた話では結構絶望的な話が多かったので…その時を思えば、今はほんとに希望に満ちあふれているなと思います」と明るい表情。みずきも「頑張る目標がこう見えると、より強い気持ちを持てるというか。これまでも強い気持ちで明るく…とは思っていましたが、それとはまた違った、心強いなあという思いを感じております」と前を向いていた。

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2023年4月10日のニュース