朝ドラ史上初!21年度後期「カムカムエヴリバディ」はヒロイン3人

[ 2020年7月29日 05:30 ]

2021年度後期の連続テレビ小説は「カムカムエヴリバディ」に決定(C)NHK
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 NHKは28日、2021年度後期に放送する通算105作目の連続テレビ小説が「カムカムエヴリバディ」に決定したと発表した。昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座とともに歩んだ3世代ヒロインのファミリーヒストリーを描く100年の物語。京都、岡山、大阪が舞台となる。朝ドラ史上初めてヒロインが3人登場する作品となる。

 脚本は07年の朝ドラ「ちりとてちん」などを手掛けた藤本有紀さんのオリジナル作品。戦争で夫と死に別れた祖母、英語を憎みつつもジャズソングに救われた母、ラジオ講座に居場所を見つける娘と、3人の女性がラジオで英語を聴き続けてそれぞれの夢への扉を開いていく。タイトルの「カムカムエヴリバディ」は、終戦直後の日本で元祖英会話ブームを巻き起こした平川唯一さんのラジオ英語講座・通称「カムカム英語」のオープニング曲の題名からきている。

 今年8月には出演者オーディションを実施。主人公となる3人のヒロインのうち、少なくとも1人はそこから選出。オーディションを経て主演が決定するのは「半分、青い。」(18年)以来となる。

 朝ドラの歴史で主演が複数人いるのは、1人のヒロインを3人の女優で演じた「おしん」(83年)や、2人のヒロインが登場する「ふたりっ子」(96年)などがある。今作では各ヒロインを複数の役者が演じる可能性もあるため、「主演」の肩書を持つ女優は3人以上となる。

 出演者の発表は今冬を目指しており、クランクインは21年春を予定。制作統括の堀之内礼二郎氏は「命、そして役割は前の世代から託され、次の世代につないでいくものだということ。大きな流れの中で生かされている命の尊さを感じてほしい」と呼び掛けている。

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2020年7月29日のニュース