藤井七段、名人戦順位戦でB級2組に昇級 史上最年少名人記録の実現には“毎年昇級”の必要あり

[ 2020年2月5日 05:30 ]

大阪市の関西将棋会館で指された順位戦C級1組9回戦で勝ち2期ぶりの昇級を決めた藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が4日、大阪市の関西将棋会館で指された第78期名人戦順位戦C級1組9回戦で、高野秀行六段(47)に99手で勝って9勝0敗としB級2組への昇級を決めた。

 ベテラン棋士の巧みな駒さばきに苦しんだが、徐々に差を広げた。対局前は「普段通り指そうと思っていた」というが、終局後は「前期は上がることができなかったので、今期上がることができて良かった」と安どの笑みを浮かべていた。

 谷川浩司九段(57)が持つ史上最年少名人記録(21歳2カ月)を更新するためには毎年昇級する必要がある。来期はB級2組が戦いの舞台。同組には現在、前期に昇級した師匠・杉本昌隆八段(51)を含めて25人が在籍。来期、狭き昇級枠を巡って、師弟でしのぎを削ることになる。藤井は「師匠には先に昇級されていたので追いつけて良かった」と苦笑いを浮かべながら「昇級を目指して戦いたい」と、早くも来期の戦いに思いを巡らせていた。

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2020年2月5日のニュース