「ゴゴスマ」日韓関係悪化をめぐる不適切発言で謝罪「犯罪を助長する発言は許せない」

[ 2019年8月30日 14:02 ]

 CBCテレビ(中部日本放送、本社名古屋市)は30日、日韓問題を伝える中で27日の情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)で不快な思いをさせたとして謝罪した。この日の同番組で石井亮次アナウンサー(42)が「犯罪を助長する発言は人として許せないことと考えています」などと述べ、頭を下げた。

 番組冒頭で石井アナは、「今日も日韓問題についてお伝えしますが、その前に、みなさまにお伝えしたいことがございます。今週火曜日にゴゴスマで放送した日韓問題のコーナーについて、ゴゴスマとしてはヘイトスピーチは、してはいけないこと、ましてや犯罪を助長する発言は人として許せないことと考えています」と、番組としての見解を発表。神妙な表情で「ゴゴスマとしては、ヘイトや犯罪の助長を容認することはできません。番組をご覧になって不快な思いをされた方々にお詫びいたします」と陳謝した。

 27日の放送も冒頭から日韓関係の悪化について特集。その中で、日本人女性がソウルを旅行中に韓国人男性から罵声と暴行を受けた事件を取り上げた。現地からの報道によると、被害女性の友人が韓国語で「ついて来ないでください」と言ったところ男は激高し、差別語などを浴びせたうえに髪の毛を引っ張るなど暴行。被害女性は頭を打つなどのケガを負った。

 これを伝える際に火曜レギュラーで中部大学の武田邦彦教授(76)が、「明らかに反日の教科書をつくり、反日の教育をし、路上で日本人の女性観光客を、その国のね、訪れた国の男が襲うなんつうのはね、これはもう世界で韓国しかありませんよ」などとコメント。さらに「そりゃあ日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しなけりゃいかんからね」と語り続けた。

 この発言を巡ってはネット上で「ヘイトスピーチだ」「犯罪を助長する発言だ」などの趣旨の批判の声が相次いでいた。

 30日の「ゴゴスマ」では、「不快な思いをされた」とする件について、具体的な表現や発言については触れなかったが、武田氏の発言に対する番組側の見解と謝罪とみられる。日韓問題をめぐる報道は、連日とは違って3分程度で短く切り上げた。

 武田氏は、高齢ドライバーによる事故が続発して社会問題となった4月にも「若者の方が事故を起こすのに免許返納を求めないのか。若者は運転に自信があるから事故を起こすんだ。なぜ社会は若者に返納を求めずに年寄りばかり虐めるのか」と持論を展開し、ネット上で炎上した。

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2019年8月30日のニュース