紳助さん 同期さんまとタッグ「元に戻るように力になる」、吉本“分裂危機”直撃取材に激白

[ 2019年7月25日 05:30 ]

同期で戦友の明石家さんまと島田紳助さん
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 闇営業問題に端を発した吉本興業の分裂危機を巡り、暴力団との交際で11年に引退した元所属芸人の島田紳助さん(63)が動いた。24日、スポニチ本紙の直撃取材に“盟友”明石家さんま(64)と連絡を取ったことを激白。円満解決に向け「元に戻るよう力になりたい」と訴えた。一方、経営陣の刷新を要求し、大崎洋会長(65)と会談した極楽とんぼの加藤浩次(50)は進退を保留。今後、2トップの辞任はないとみられ退社が避けられない方向となりそうだ。

 闇営業問題で激震が走る吉本最大の危機に、紳助さんが事態収拾へ向けて動き始めた。この日夕、キャップをかぶり、黒いポロシャツにジーンズ姿で自転車に乗って大阪市内の自宅に帰ってきたところを本紙が直撃。「何もないで」と言いつつ「部外者やけど、僕やからできる恩返しがある」と熱い口ぶりで思いを語った。

 「今回の騒動は8割は誤解ですよ。ボタンの掛け違い。宮迫も辞めないでほしい。久しぶりに(ニュースを聞いて)ヘコんだわ。とにかくみんな仲良く元に戻ってほしい」

 面倒を見てきた後輩である宮迫が特殊詐欺グループとの闇営業について写真週刊誌「フライデー」に直撃されたことから始まった騒動。宮迫が「ギャラを受け取っていない」とウソをついていたことが発覚し、世間の批判が集中した。パワハラ疑惑なども含め吉本の岡本昭彦社長(52)が謝罪会見を行うなど、いまだに収まる気配はない。

 問題を巡っては、同期で戦友の明石家さんまと8年ぶりにホットラインも復活した。「爆笑しながらしゃべりました。あいつも何とかしたいという思いは一緒。これは一大事やから知らん顔したらアカン。会社をつぶしてもアカンとも思ってる」。同期の「オール阪神・巨人」のオール巨人(67)ともこの日電話をしたという。

 一方で吉本の大崎洋会長とも連絡を取っている。円満解決を願い、芸人と会社、それぞれの“トップ”と意見交換して立て直しを図る。

 宮迫と亮の涙の会見を見て加藤が大崎氏と岡本氏の退陣を求めていることも騒動を大きくしているが「あれは別の問題。ややこしくなるんですよ。みんな一緒にしてしまうから。言いたいことはあるんだろうけど、全く別の問題」と指摘した。

 81年には、漫才ブームの過酷な労働実態を受け、自身を委員長にして労働組合「全吉本お笑い連合」を発足。82年には団体交渉を行った経験があるだけに、待遇の改善も含め、後輩や会社にアドバイスできることは少なくない。具体策はこれからになりそうだが「とにかく円満に収まってほしい。OBですけどそのために何とか力になれたら」と口元を引き締めた。

 1980年代の漫才ブームで「吉本興業」の名前を全国区に押し上げた、さんまも含めた強力バックアップ。ダウンタウンの松本人志(55)もすでに再建に立ち上がっている。“お笑いの帝国”が生まれ変わるために何が必要か。皆が笑えるように力を合わせる。

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