スリム、2700 闇営業仲介人直撃「僕ももらい事故」バンドー太郎“被害者”強調

[ 2019年6月29日 05:30 ]

お笑いコンビ「スリムクラブ」の真栄田賢(左)と内間政成
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 お笑いコンビ「スリムクラブ」らが暴力団幹部の会合で闇営業したとして無期限謹慎処分になって一夜明けた28日、仲介役の芸人Bがスポニチ本紙直撃に初めて口を開いた。この芸人は松山千春のモノマネをするバンドー太郎(48)。会合の主役だった暴力団幹部とは「面識がなかった」と関係性を否定。「素性を知っていたら仕事は受けなかった。もらい事故のようなもの」と訴え、自身も被害者であることを強調。また闇営業の難しさが浮き彫りになった。

 バンドーは本紙の取材に「うそも隠しもしません」と前置きし、淡々と話しだした。

 会合があったのは16年8月。それまで2回の仕事を引き受けたことがあった建設会社社長に「兄の誕生日会をやるので、ネタをやってほしい」と頼まれ、吉本興業所属の「スリムクラブ」と「2700」に声を掛けたという。

 その「兄」が暴力団幹部とみられる。「素性は知らなかった。会合の当日、社長に“兄です。お店を何店舗か持っているオーナーです”と紹介された。そういう風貌でもないし(暴力団幹部とは)知らなかった」と繰り返した。社長とはその会合以前に一般人のイベントで仕事をした際に知り合ったという。

 スリムクラブとは数年前に営業先の京都で顔を合わせた。バンドーは事務所に入らずフリーで活動しているため、スリムクラブから「仕事が少ないので何かあったら声を掛けてください」と頼まれ、「闇(営業)大丈夫なの?」と確認したところ、問題ないとの意思表示があったという。「2700」の常道裕史(36)とはスリムクラブより以前から面識があった。

 初めて誘ったのが問題となっている会合だ。反社会的勢力とは知らずに参加し、2組とも無期限謹慎処分となったことに「闇営業は悪いことだと思っている。こんなことになって、スリムクラブにも2700にも申し訳ない」と謝罪した。

 ただ「これだけは分かってほしい」と声高に訴えたのが自身も“被害者”とする点だ。「僕は反社会的勢力とのつながりはありません。例えば10回営業があって、お客さん100人のうちに1人でも(反社会的勢力が)いたら、このような問題になってしまうのか。僕だって車で走っていて後ろからぶつけられた感じ。もらい事故のようなものです」と強調した。

 今回の問題はネットニュースで知ったという。自身は情報番組などでやり玉に挙げられ「ここまで悪く言われて、家族にも心配されている」と、仕事に影響が出ないか案じている様子だ。謹慎などの予定はないとみられる。知らぬ間に忍び寄る反社会的勢力の影。解決策の見えない闇営業の“本当の闇”はそこにある。

 ◆バンドー太郎(ばんどー・たろう)1970年(昭45)10月16日生まれ、神奈川県出身の48歳。和田アキ子、美川憲一、サンプラザ中野くんらのモノマネが持ちネタ。松山千春は本人が公認するほどで、松山の盟友の鈴木宗男元衆院議員の講演会で前座を務めたこともある。テレビ出演は10年の日本テレビ「ものまねグランプリ」など。

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