吉本興業・大崎会長が謝罪「申し訳なくじくじたる思い」

[ 2019年6月29日 05:30 ]

取材に応じる吉本興業ホールディングスの大崎洋会長
Photo By 共同

 吉本興業の大崎洋会長は28日、反社会的勢力に所属芸人が「闇営業」を行った問題について「本当に申し訳なく思うし、個人的にはじくじたる思いもある」と謝罪し、再発防止に全力を尽くすと誓った。訪問先のバンコクで共同通信の単独インタビューで答えた。問題発覚後、同社トップがメディアに答えたのは初めて。

 大崎氏は「(会社を)非上場とし、反社会勢力の人たちには出て行ってもらった。関わった役員や先輩も追い出し、この10年やってきたつもり」と指摘。コンプライアンス強化で冊子も作り、多数の所属タレントに年間を通じて説明したが「このざまだ」とし、取り組みに問題があったとの認識を示した。

 今後については「一人一人の顔を見ながら現場に足を運んでいくことを繰り返す。気づいたところは注意し合う」と新たな防止システムをつくるとした。所属芸人数に比べてマネジメントする社員が少ないとの指摘には「現場のことを知らない評論家の言葉。短絡(的)な現象だけ見た言葉だ」と反論した。

 国内で記者会見を開かなかったことについては「何でもかんでも記者会見で話をしてというのが今の日本の風潮だが、それが唯一の方法とは思わない。(27日発表の)“決意表明”の中に僕や全社員の思いは書けていると思う」と説明。「これからの僕らの仕事ぶりを見て判断していただきたい」と述べた。

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