藤井七段 千日手指し直しの末勝利、竜王戦決勝T進出

[ 2019年6月1日 05:30 ]

竜王戦ランキング戦4組決勝で菅井竜也七段(手前)を破った藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が31日、大阪市内の関西将棋会館で指された竜王戦4組ランキング戦決勝で菅井竜也七段(27)と対戦した。千日手になり、指し直し局を94手で制して優勝。午前10時の対局開始から昼食、夕食休憩を挟んで約14時間の熱戦に勝利し、本戦となる決勝トーナメントへの3期連続進出を決めた。

 竜王戦ランキング戦における3期連続優勝は、木村一基九段、永瀬拓矢叡王が過去に記録しているが、デビューからでは藤井が史上初めて。優勝賞金205万円も獲得した。

 過去2戦2敗の“藤井キラー”菅井が仕掛けた急戦の誘いに乗らず、じっくり対応。最後は王位のタイトル獲得歴を持つ実力者を押し切った。藤井の千日手は、昨年3月に師匠・杉本昌隆八段と対戦した王将戦1次予選の時以来で4回目。決勝トーナメントでは初戦となる2回戦で、梶浦宏孝四段―近藤誠也六段の勝者と当たる。

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