渡辺謙 高名な画家役も「絵を描くシーンなくてよかった」

[ 2019年3月15日 17:27 ]

NHKのドラマ「浮世の画家」の試写会に出席した(左から)広末涼子、寺田心、渡辺謙
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 俳優の渡辺謙(59)が15日、東京・渋谷区のNHK放送センターで開かれた、8Kスペシャルドラマ「浮世の画家」の取材会に出席した。

 原作は2017年度にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏の同名小説。舞台は終戦後、数年経った日本。渡辺は高名な初老の画家・小野益次を演じる。焼け跡から復興の姿を見せる街で、隠居して平凡な日常を送っていたが、次女(前田亜季=33)の縁談話をきっかけに自分の過去と向き合うことになる。滑稽なほど過去の影におびえ、その記憶に戸惑う。長女役を広末涼子(38)、孫を寺田心(10)が演じた。

 劇中、クレヨンで絵を描くシーンがあった寺田。「絵を描くのは大好きなんですけど。あまり上手じゃないんです」と告白。「何枚も何枚も描いて…。僕の描いた絵が採用されてうれしかったです」と微笑んだ。一方、画家の役だが、絵を描くシーンは登場しなかった渡辺は「絵は(寺田)心以下です。絵を描くシーンがなくて本当によかった」とホッとした表情を見せた。以前に「娘に絵葉書を送ったら、なんだこれは一体?」と言われた苦い思い出を明かした。ただ、「戦争という社会的おおきなインパクトのある時代を乗り越えていくアーティストとしての生き様っていうのはそれぞれだと思うんですけど。アーティストの心情みたいなものを職種は違うんですけど俳優として非常に身近に感じられた」と話す。

 寺田は「謙さんはリハーサルのときにひとつひとつのお芝居に熱心な方だなと思いました」と話すと会場は大爆笑。「僕は初めて謙さんみたいな俳優さんになりたいと思いました」と話し、さらに広末とは食べ物の話をしたり、おやつをもらったりしたそうで「小さなお手紙も頂きまして、僕の大切な宝物になっています」とのリップサービスも飛び出した。思わず、渡辺が「どこでも言ってんじゃないの?」と子役にも容赦なくツッこんだ。それには1986年に『はね駒』に共演した故樹木希林(享年75)さんに言われた言葉を大切にしているからだという。

 「子役だと思ってお芝居をするとしっぺ返しを食うよ。共演者として五分で遠慮することなく、甘やかすことなくやるんですよと教えていただいた」とし、「心はキャリアがありますし。それでけではない俳優としての精神をしっかり持っているので、子どもとして扱わず一緒に仕事をさせていただきました」と話した。
 広末については「うちの娘よりは少し上なんですけど、お仕事しながら母親でもあり家庭を持っていながら女優をするという大変さ」などについて話をしたという。

 現場では家族を演じた3人だが、「雰囲気をつくるだけじゃなくて、それぞれの人生を向き合っているという気持ちが強かった。撮影の合間にどうでもいいことしゃべるというよりは、ひっくるめて人生と向き合った」と語った。

 放送は3月24日(BS8K)、30日(総合)後9・00~10・29。

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